次の例では、リソースグループ resource-group-1 は、次の 3 つのデータサービスを含んでいます。
Sun ONE Web Server (/global/resource-group-1 に依存)
Oracle (/dev/global/dsk/d5s2 に依存)
NFS (dsk/d6 に依存)
新しいリソース用に HAStorage リソースの hastorage-1 を resource-group-1 に作成するには、リソースグループとディスクデバイスグループ間での起動の同期を読んでから、次の手順を実行します。
HAStoragePlus リソースタイプを作成する方法については、高可用性ローカルファイルシステムの有効化を参照してください。
クラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。
リソースグループ resource-group-1 を作成します。
# scrgadm -a -g resource-group-1 |
リソースタイプが登録されているかどうかを調べます。
次のコマンドは、登録されているリソースタイプのリストを出力します。
# scrgadm -p | egrep Type |
必要であれば、リソースタイプを登録します。
# scrgadm -a -t SUNW.HAStorage |
HAStorage リソースの hastorage-1 を作成し、サービスパスを定義します。
# scrgadm -a -j hastorage-1 -g resource-group-1 -t SUNW.HAStorage \ -x ServicePaths=/global/resource-group-1,/dev/global/dsk/d5s2,dsk/d6 |
ServicePaths には、次の値を含めることができます。
広域デバイスグループ名 (例:nfs-dg)
広域デバイスへのパス (例:/dev/global/dsk/d5s2 または dev/d6)
クラスタファイルシステムのマウントポイント (例:/global/nfs)
ServicePaths にクラスタファイルシステムパスが含まれる場合、広域デバイスグループはそれらに対応するリソースグループと共に使用されるとは限りません。
hastorage-1 リソースを有効にします。
# scswitch -e -j hastorage-1 |
リソース Sun ONE Web Server、Oracle、NFS を resource-group-1 に追加し、これらの依存性を hastorage-1 に設定します。
たとえば、Sun ONE Web Server の場合には、次のコマンドを実行します。
# scrgadm -a -j resource -g resource-group-1 -t SUNW.iws \ -x Confdir_list=/global/iws/schost-1 -y Scalable=False \ -y Network_resources_used=schost-1 -y Port_list=80/tcp \ -y Resource_dependencies=hastorage-1 |
リソースの依存性を正しく構成したかを確認します。
# scrgadm -pvv -j resource | egrep strong |
resource-group-1 を MANAGED 状態に設定し、resource-group-1 をオンラインにします。
# scswitch -Z -g resource-group-1 |
HAStorage リソースタイプは、別の拡張プロパティ (AffinityOn) を含みます。この拡張プロパティは、HAStorage が ServicePaths で定義されている広域デバイスおよびクラスタファイルシステムの類似性スイッチオーバーを実行する必要があるかどうかを指定するブール値です。詳細は、SUNW.HAStorage(5) のマニュアルページを参照してください。
リソースグループがスケーラブルの場合、HAStorage と HAStoragePlus は AffinityOn が TRUE に設定されることを許可しません。スケーラブルリソースグループの場合、HAStorage と HAStoragePlus は、AffinityOn 値を確認し、この値を内部で FALSE に設定し直します。