アプリケーションソフトウェアおよびアプリケーション構成ファイルは、次のいずれかの場所にインストールできます。
各クラスタノードのローカルディスク – 個々のクラスタノードごとにソフトウェアと構成ファイルを置いた場合、次のような利点があります。あとでアプリケーションを更新する場合に、サービスを停止することなく実施できます。
ただし、ソフトウェアや構成ファイルの異なるコピーが存在するため、保守や管理をするファイルが増えるという欠点があります。
クラスタファイルシステム – アプリケーションバイナリをクラスタファイルシステムに格納した場合、保守や管理をするコピーが 1 つだけになります。しかし、アプリケーションソフトウェアをアップグレードするには、クラスタ全体でデータサービスを停止する必要があります。アップグレード時に多少の時間停止できるようであれば、アプリケーションおよび構成ファイルの 1 つのコピーをクラスタファイルシステムに格納するようにしてください。
クラスタファイルシステムの作成については、『Sun Cluster 3.1 ソフトウェアのインストール』の計画に関する章を参照してください。
高可用性ローカルファイルシステム -Sun Cluster 3.1 Software Installation Guide を使用すると、ローカルファイルシステムを Sun Cluster 環境に統合して、ローカルファイルシステムを高可用性にすることができます。HAStoragePlus は、検査、マウント、およびマウント解除などのファイルシステム機能も備えているので、Sun Cluster はローカルファイルシステムをフェイルオーバーできます。フェイルオーバーを行うには、アフィニティスイッチオーバーが有効な広域ディスクグループ上にローカルファイルシステムが存在していなければなりません。
HAStoragePlus リソースタイプを使用する方法については、各データサービスの章、または、高可用性ローカルファイルシステムの有効化を参照してください。