Sun Cluster 3.1 データサービス開発ガイド

ディレクティブ

アップグレード対応リソースタイプの RTR ファイルには、次の形式の #$upgrade ディレクティブが必要です。ほかにディレクティブがある場合は、このディレクティブの後ろに続きます。アップグレード用により多くの容量を必要とするファイルシステムの制約は変更できませんが (changeable とマークされなければならない)、このようなファイルシステムに layout_constraint を使用すれば、その minimum_size 値を変更できます。


#$upgrade_from <version> <tunability>

upgrade_from ディレクティブは、文字列 #$upgrade_from RT_Version、リソースの Tunable 属性の制約で構成されます。アップグレードを行う前のリソースタイプにバージョンがない場合、RT_Version は、以下の例の最後の行のように空文字列として指定されます。


#$upgrade_from   "1.1"   when_offline 
#$upgrade_from   "1.2"   when_offline
#$upgrade_from   "1.3"   when_offline
#$upgrade_from   "2.0"   when_unmonitored
#$upgrade_from   "2.1"   anytime
#$upgrade_from   ""      when_unmanaged

システム管理者がリソース Type_version を変更しようとすると、RGM によってこれらの制約が課されます。現在のリソースタイプのバージョンがリストに表示されない場合、Tunable 属性は When_unmanaged になります。

これらのディレクティブは、RTR ファイル内のリソースタイププロパティ宣言とリソース宣言セクションの間に指定されます。 rt_reg 4 を参照してください。