ロギングはクラスタファイルシステムに必要です。Sun Cluster ソフトウェアでは、次のロギングファイルシステムがサポートされています。
Solaris UFS ロギング — 詳細については、 mount_ufs(1M) マニュアルページを参照してください。
Solstice DiskSuite トランスメタロギングまたは Solaris Volume Manager トランザクションボリュームロギング — 詳細については、『 Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』の「DiskSuite オブジェクトの作成」を参照するか、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の「トランザクションボリューム (概要)」を参照してください。
VERITAS File System (VxFS) ロギング—詳細については、VxFS に付属している mount_vxfs マニュアルページを参照してください。
次の表に、各ボリューム管理ソフトウェアでサポートされているロギングファイルシステムを示します。
表 1–4 サポートされているファイルシステムのロギング
ボリュームマネージャ |
サポートされているファイルシステムのロギング |
---|---|
Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager |
Solaris UFS ロギング,Solstice DiskSuite トランスメタロギングまたは Solaris Volume Manager トランザクションボリュームロギング, VxFS ロギング |
VERITAS Volume Manager |
Solaris UFS ロギング, VxFS ロギング |
Solaris UFS ロギングとトランスメタロギングのどちらを使用するかを選択するときには、次の点を考慮してください。
将来の Solaris リリースでは、トランザクションボリュームは Solaris オペレーティング環境から削除される予定です。Solaris 8 リリースからサポートされている UFS ロギングは、トランザクションボリュームと同じ機能を備えており、より高い性能を提供します。UFS ロギングでは、システム管理の要件やオーバーヘッドが軽減されます。
Solaris UFS ログサイズ – Solaris UFS ロギングは、常に UFS ファイルシステム上の空き領域を使用し、ファイルシステムのサイズに応じてログを確保します。
1G バイト未満のファイルシステムの場合、ログのサイズは 1M バイトになります。
1G バイト以上のファイルシステムの場合は、ログのサイズはファイルシステム 1G バイトあたり 1M バイトになり、最大 64M バイトです。
ログメタデバイス – Solstice DiskSuite トランスメタデバイスまたは Solaris Volume Manager トランザクショナルボリュームは、UFS ロギングを管理します。トランスメタデバイスまたはトランザクショナルボリュームのロギングデバイスコンポーネントは、ミラー化とストライプ化が可能なメタデバイスまたはボリュームです。最大 1G バイトのログを作成できますが、ほとんどのファイルシステムでは 64M バイトで十分です。最小のログサイズは 1M バイトです。