Sun Cluster 3.1 のシステム管理

パブリックネットワークの管理

Sun Cluster 3.1 はパブリックネットワークの IP ネットワークマルチパス (Internet Protocol) の Solaris 実装をサポートします。IP ネットワークマルチパスの基本的な管理は、クラスタ環境でも非クラスタ環境でも同じです。マルチパスの管理については、適切な Solaris のマニュアルを参照してください。しかし、Sun Cluster 環境で IP ネットワークマルチパスを管理する前には、以下のガイドラインを熟読してください。

クラスタで IP ネットワークマルチパスグループを管理する

IP ネットワークマルチパス手順をクラスタ上で実行する前に、次のガイドラインについて考慮してください。

IP ネットワークマルチパスの詳細については、Solaris システム管理マニュアルセットの適切なマニュアルを参照してください。

表 5–3 作業リスト : パブリックネットワークの管理

Solaris オペレーティング環境のリリース 

参照先 

Solaris 8 オペレーティング環境 

IP ネットワークマルチパスの管理

Solaris 9 オペレーティング環境 

Solaris のシステム管理 (IP サービス)』

クラスタソフトウェアをインストールする手順については、『Sun Cluster 3.1 ソフトウェアのインストール』を参照してください。パブリックネットワーキングハードウェアコンポーネントをサービスする手順については、『Sun Cluster 3.1 Hardware Administration Manual』を参照してください。

パブリックネットワークインタフェースでの動的再構成

クラスタ内のパブリックネットワークインタフェース上で動的再構成 (DR) を実行するときには、いくつかの問題を考える必要があります。


注意 – 注意 –

2 つのアダプタを持つマルチパスグループの場合、無効にしたネットワークアダプタ上で DR 削除操作を実行している間に残りのネットワークアダプタに障害が発生すると、可用性に影響が生じます。これは、DR 操作の間は、残りのネットワークアダプタのフェイルオーバー先が存在しないためです。


パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行するときは、次の手順をその順番どおりに行います。

表 5–4 作業マップ: パブリックネットワークインタフェースへの動的再構成

作業 

参照箇所 

1. if_mpadm を使用して、IP アドレスをマルチパスグループ内の削除する予定のアダプタから代替アダプタへの切り換えを実行

if_mpadm (1M) のマニュアルページ。

適切な Solaris のマニュアル: 

Solaris 8:『IP ネットワークマルチパスの管理

Solaris 9:『Solaris のシステム管理 (IP サービス)

2. ifconfig コマンドを使用して、マルチパスグループからアダプタを削除

適切な Solaris のマニュアル: 

Solaris 8:『IP ネットワークマルチパスの管理

Solaris 9:『Solaris のシステム管理 (IP サービス)

ifconfig(1M) のマニュアルページ。

3. パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行 

Solaris 8 on Sun Hardware」コレクションと「Solaris 9 on Sun Hardware」コレクションの『Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル』と『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル