Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator の登録および構成方法

次の手順で、Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator をフェイルオーバーデータサービスとして構成します。この手順は、Sun Cluster の初期インストール時にデータサービスパッケージをインストールしている場合を想定しています。

Sun Cluster のインストール時に Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator をインストールしていない場合は、Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator パッケージのインストール方法 へ進んでください。

それ以外の場合は、次の手順で Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator データサービスを構成します。

WebSphere MQ Integrator の Broker コンポーネントは、WebSphere MQ と RDBMS に依存します。WebSphere MQ Integrator の UserNameServer コンポーネントは、WebSphere MQ にのみ依存します。前の構成に関する要件に戻り、WebSphere MQ Integrator のコンポーネントとそれぞれの依存関係を確認してください。

さらに、現在サポートされているのは、DB2 または Oracle 用のローカル RDBMS サポートだけです。構成に関する制限事項に戻り、「Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator のRDBMS」 で制限事項を確認してください。

WebSphere MQ Integrator の Broker コンポーネントは WebSphere MQ と RDBMS に依存するため、WebSphere MQ Integrator の Broker コンポーネント、 WebSphere MQ コンポーネント、さらに RDBMS のリソースはすべて同じリソースグループに含める必要があります。例 1–2 の例を参照してください。

WebSphere MQ Integrator の UserNameServer コンポーネントは WebSphere MQ に依存するため、WebSphere MQ Integrator の UserNameServer コンポーネントと WebSphere MQ コンポーネントのリソースはすべて同じリソースグループに含める必要があります。例 1–2 の例を参照してください。

Sun Cluster HA for WebSphere MQ については、『Sun Cluster 4/03 データサービス (WebSphere MQ 編)』を参照してください。Sun Cluster HA for Oracle については、『SunCluster 4/03 データサービス (Oracle 編)』を参照してください。Sun Cluster に組み込まれた DB2 の詳細は、データベースとデータ管理のサイト (http://www.ibm.com/software/data/pubs) にあるホワイトペーパーの DB2 and High Availability on Sun Cluster 3.0 を参照してください。

1. WebSphere MQ Integrator のホストとなるクラスタノードの 1 つで、スーパーユーザーになります。

2. SUNW.gds というリソースタイプを登録します。

   # scrgadm -a -t SUNW.gds

3. SUNW.HAStoragePlus というリソースタイプを登録します。

   # scrgadm -a -t SUNW.HAStoragePlus

4. フェイルオーバーリソースグループを作成します。

   # scrgadm -a -g WebSphere MQ-failover-resource-group

5. WebSphere MQ Integrator ディスク記憶装置に対応するリソースを作成します。

   # scrgadm -a -j WebSphere MQ Integrator-has-resource \ -g WebSphere MQ-failover-resource-group \ -t SUNW.HAStoragePlus \ -x FilesystemMountPoints=WebSphere MQ Integrator- instance-mount-points

6. WebSphere MQ Integrator ディスク記憶装置リソースが組み込まれたフェイルオーバーリソースグループを有効にします。

   # scswitch -Z -g WebSphere MQ-failover-resource-group

7. 必要な個々の WebSphere MQ Integrator コンポーネントを作成して登録します。

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   注 –

   ここでは、Sun Cluster に Sun Cluster HA for WebSphere MQ と RDBMS のデータサービスがインストールされており、対応するリソースがオンラインになっていなければなりません。これらの手順が完了していることを確認したうえで、次の手順に進んでください。

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   Broker コンポーネント (sib) に対して次の手順を実行し、オプションの UserNameServer コンポーネントで、 sib を下記に置き換えて手順を繰り返します。

   siu - UserNameServer

   # cd /opt/SUNWscmqi/sib/util

   sib_config ファイルを編集し、そのファイルに次のようなコメントを追加します。

   # These parameters can be customized in (key=value) form # # RS - name of the resource for the application # RG - name of the resource group containing RS # QMGR - name of the Queue Manager # PORT - name of the Queue Manager port number # LH - name of the LogicalHostname SC resource # HAS_RS - name of the Queue Manager HAStoragePlus SC resource # SC3_IN - name of the Test Message Flow (Inbound) # SC3_OUT - name of the Test Message Flow (Outbound) # MQSI_ID - name of the WebSphere MQI userid # BROKER - name of the WebSphere MQI Broker # RDBMS_ID - name of the WebSphere MQI RDBMS userid # QMGR_RS - name of the Queue Manager SC resource # RDBMS_RS - name of the RDBMS SC resource and listener (if Oracle) # e.g. RDBMS_RS=<ora-rs>,<lsr-rs> #

   WebSphere MQ Integrator の Broker XXX と WebSphere Integrator MQ Manager qmgr1 の例を示します。

   RS=wmq-broker-res RG=wmq-rg QMGR=qmgr1 PORT=1414 LH=wmq-lh-res HAS_RS=wmqi-has-res SC3_IN=SC3_IN SC3_OUT=SC3_OUT MQSI_ID=mqsi1 BROKER=XXX RDBMS_ID=db2 QMGR_RS=wmq-qmgr-res RDBMS_RS=wmq-rdbms-res

   sib_config の編集後、リソースを登録する必要があります。

   # ./sib_register

8. 各 WebSphere MQ Integrator リソースを有効にします。

   前の手順と同様、WebSphere MQ Integrator コンポーネントごとにこの手順を繰り返します。

   # scstat

   # scswitch -e -j WebSphere MQ Integrator-resource