インストールを始める前に、次の制限事項と要件を検討してください。
各クラスタノードのローカルファイルシステムに静的ファイルとデータを保管します。 動的データは、任意のクラスタノードからデータを表示したり更新することができるように、クラスタファイルシステムに置いておく必要があります。Sun ONE Application Server のバイナリと構成ファイルは、可用性を高くし、すべてのノードで動作しているアプリケーションサーバーインスタンスからアクセスできるようにする必要があります。
アプリケーションインスタンスの動作中は、Sun ONE Application Server のコマンド行または GUI 管理ツールで Sun ONE Application Server インスタンスの起動または停止を行わないでください。アプリケーションインスタンスの動作中にこれらの管理ツールを使用するのは、構成が次の条件を満たしている場合に限定してください。
ある一時点で 1 ノードによってマスターされる、フェイルオーバーデータサービスとして Sun ONE Application Server が構成されている。
管理サーバーを含めて、ドメインの全アプリケーションサーバーインスタンスが 1 つのリソースグループとして構成されている。
複数のノードでマスターされるサービスとして Sun ONE Application Server を使用する場合は、適切なネットワークリソースを待ち受ける HTTP リスナーとIIOP リスナーを設定する必要があります。このように設定しなければならないのは、Sun ONE Application Server の動作がデフォルトで、ノード上のすべての IP アドレスに結びつくからです。
Solstice DiskSuite TM/Solaris Volume Manager を使用する場合は、UNIX(R) ファイルシステム (UFS) のロギングまたは raw ミラー化メタデバイスを使用するように、Sun ONE Application Server ソフトウェアを構成します。raw ミラー化メタデバイスの設定方法については、Solstice DiskSuite/Solaris Volume Manager のマニュアルを参照してください。
Sun ONE Application Server のインストールを開始する前に、ネームサービスにホスト名を設定する必要があります。ノード間でフェイルオーバー可能なネットワークリソース (IPアドレス) を指定する必要があります。
Sun ONE Application Server のインストール時にクラスタファイルシステムにインストールされて配置されたファイルやディレクトリを削除したり、配置を変更したりしてはなりません。たとえば、Sun ONE Application Server ソフトウェアとともにインストールされたバイナリの位置を変更してはなりません。
バイナリはローカルディスクにインストールする必要があります。
データサービスにアクセスし、論理ホスト名をオンラインにする目的で、クライアントに使用させるネットワークリソースを構成する必要があります。
同じネットワークリソースを使用する別のアプリケーションサーバーとともに Sun ONE Application Server を実行する場合は、それぞれ異なるポートで待ち受けるようにサーバーを構成します。異なるポートにリスナーを構成することによって、2 つのサーバー間でポートの衝突を回避できます。