Sun Cluster 3.1 Data Service for BroadVision One-To-One Enterprise ガイド

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成

この章では、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise をインストールして構成するための手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーは、フェイルオーバーデータサービスとして構成します。Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise Interaction Managers は、スケーラブルデータサービスとして構成します。データサービス、リソースグループ、リソース、およびその他の関連トピックについての一般的な情報は、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と管理』の「Sun Cluster データサービスの計画」および『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の概要

この節では、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise により BroadVision One-To-One Enterprise がどのように高可用性を実現するかを理解します。

フェイルオーバーサービスやスケーラブルサービスの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise は、障害監視機能および自動フェイルオーバー機能を BroadVision One-To-One Enterprise サーバーに提供します。このデータサービスは、障害監視機能と自動フェイルオーバー機能を使用して、BroadVision One-To-One Enterprise サイトにおける単一点障害を防ぎます。

表 1–1 BroadVision One-To-One Enterprise サイトコンポーネントの保護

BroadVision One-To-One Enterprise サイトコンポーネント 

WebSphere MQ Integrator コンポーネントを保護するデータサービス 

BroadVision One-To-One Enterprise データベース 

Sun Cluster HA for Oracle または Sun Cluster HA for Sybase ASE 

BroadVision One-To-One Enterprise Interaction Managers 

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise (スケーラブル構成) 

BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバー 

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise (フェイルオーバー構成) 

HTTP サーバー  

Sun Cluster HA for Sun ONE Web Server または Sun Cluster HA for Apache 

作業マップ: Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成

表 1–2 に、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成に必要な作業を示します。 指定された順番どおりに、各作業を行ってください。

表 1–2 作業マップ: Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成

作業 

参照箇所 

BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成を計画する 

Sun Cluster 3.1 Data Service for BroadVision One-To-One Enterprise ガイド』の第一章

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画

ノードとディスクを準備する 

サーバーとポートの衝突を防ぐ

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、HTTP サーバー、データベースのインストールと構成を行う 

Sun Cluster HA for DBMS をインストールして構成する

HTTP サーバーをインストールして構成する

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアをインストールして構成する [ n 個の論理ホスト名を持つ 1 つのフェイルオーバーリソースグループを使用するように Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーを構成するには、代替構成に進みます。インストールを実行するには、代替構成に示されている作業を行なってください。インストールを実行しない場合は、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベース、および HTTP サーバーインストールを構成して確認するに進みます。]

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベース、および HTTP サーバーインストールを構成して確認する

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージのインストール 

Web Start プログラムを使用して Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールする

scinstall ユーティリティを使用して Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールする

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の登録と構成 

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を登録して構成する

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成を確認する

Command Center を BroadVision One-To-One Enterprise サーバーに接続する 

Command Center を BroadVision One-To-One Enterprise サーバーに接続する

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害モニター情報を理解する 

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害モニターの概要

BroadVision One-To-One Enterprise の機能を理解する 

BroadVision One-To-One Enterprise の機能を理解する

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画

ここでは、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画について説明します。

構成に関する制限事項


注意 – 注意 –

次の制限事項を守らないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。


ここに示す制限事項を考慮して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画を行なってください。ここでは、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise にのみ適用されるソフトウェアとハードウェア構成の制限事項を示します。

すべてのデータサービスに適用される制約事項については、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって』を参照してください。

構成に関する要件


注意 – 注意 –

次の要件を満たさないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。


ここに示す要件を考慮して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画を行ってください。これらの要件は、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise にのみ適用されます。Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成を始める前に、次の要件を満たしておく必要があります。

すべてのデータサービスに適用される要件については、「Identifying Data Service Special Requirements」(3 ページ) を参照してください。

標準のデータサービス構成

ここに示す標準の構成を使用して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画を行ってください。Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise は、この節で説明する標準の構成をサポートします。Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise は、追加構成もサポートできる場合があります。追加構成については、Enterprise Services のご購入先にお問い合わせください。

サポートされているすべての構成について、Sun Cluster HA for DBMS と HTTP サーバーの構成 に従って HA (高可用性) データベースと HTTP サーバーを設定してください。

Sun Cluster HA for DBMS と HTTP サーバーの構成

Sun Cluster HA for DBMS と HTTP サーバーを次のように構成してください。

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアのための複数のリソースグループを持つクラスタ

BroadVision One-To-One Enterprise ルートホスト、バックエンド、および Interaction Manager プロセスは、次のように構成します。

代替構成: BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーとルートホストサーバーのための 1 つのリソースグループから構成されたクラスタ

各バックエンドリソースに要求される管理の柔軟性と精度に応じて、1 つのリソースグループだけを使用するように Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーを構成できます。代替構成を設定するには、BroadVision One-To-One Enterprise ルートホスト、バックエンド、および Interaction Manager プロセスを次のように構成します。

構成上の考慮事項

ここに示す要件を考慮して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画を行ってください。この節で説明する情報は、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成において、その決定事項が与える影響を考える上で役立ちます。

構成計画の指針

ここに示す質問事項を考慮して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画を行なってください。これらの質問に対する答えを、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって』 にあるデータサービスワークシートに記入します。これらの質問についての情報は、構成上の考慮事項を参照してください。

ノードとディスクの準備

この節では、ノードとディスクを準備するための手順について説明します。

サーバーとポートの衝突を防ぐ

次の手順を使用して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の準備を行います。

デフォルトで orbix デーモンは、 IT_DAEMON_SERVER_BASE および IT_DAEMON_SERVER_RANGE プロパティが指定する利用可能なポート番号を選びます。これらのプロパティは、デーモンが起動するサーバーが使用します。はじめてサーバーへの接続を試みる際に、クライアントは orbix デーモンにポート番号を要求します。続いて、orbix デーモンが指定したポートに接続します。クライアントが orbix デーモンにポート番号を要求したあとで、まだクライアントがポートに接続する前にフェイルオーバーが発生すると、クライアントは不正なサーバーに接続する可能性があります。

この手順では、サーバーとポートの衝突を防ぐための 2 つの方法について説明します。

  1. どちらの方法を使用するかを選択します。

    • 各ホスト用に IT_LOCAL_SERVER_BASE プロパティを構成する

      この方法を使用する場合、手順 2に進みます。

    • iiop_port パラメータを bv1to1.conf ファイル内の各プロセスエントリに追加する

      この方法を使用する場合、手順 3に進みます。

  2. orbix デーモンが個々のノードに割り当てるポートが重複しないように各ホストの IT_LOCAL_SERVER_BASE プロパティを構成します。たとえば、BroadVision One-To-One Enterprise サーバーと Interaction Manager をクラスタノード A、B、および C で実行する場合、bv1to1.conf ファイルのエントリは次のように設定します。


    export
        ...
        IT_DAEMON_SERVER_RANGE = “200”;
        ...
    site bv
    {
        ...
        node A {
            export IT_LOCAL_SERVER_BASE = “1300”;
            ...
        }
        node B {
            export IT_LOCAL_SERVER_BASE = “1500”;     # 1300 + 200
            ...
        }
        node C {
            export IT_LOCAL_SERVER_BASE = “1700”;     # 1500 + 200
            ...
        }
        ...
    }
  3. bv1to1.conf ファイル内の各プロセスエントリに iiop_port パラメータを追加し、サーバーポートエントリの衝突が発生していないことを確認します。iiop_port は文書化されていない BroadVision One-To-One Enterprise サーバーのパラメータであり、どのポートをサーバーが使用すべきかを指定するものです。たとえば、次のプロセスエントリは、cntdb サーバーがポート 1305 を使用するように定義しています。


    process cntdb { parameter iiop_port = “1305”; }

    C++ CORBA サーバーは、iiop_port パラメータをサポートします。Java サーバーの場合、BroadVision One-To-One Enterprise 6.0AB 以降のバージョンにアップグレードする必要があります。

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベース、および HTTP サーバーのインストールと構成

この節では、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベースソフトウェア、および HTTP ソフトウェアをインストールして構成するための手順について説明します。

Sun Cluster HA for DBMS をインストールして構成する

Sun Cluster HA for Oracle のインストールについては『Sun Cluster 3.1 Data Service for Oracle ガイド』を参照し、Sun Cluster HA for Sybase ASE のインストールについては『Sun Cluster 3.1 Data Service for Sybase ASE ガイド』を参照してください。

HTTP サーバーをインストールして構成する

Sun ONE Web Server が HTTP サーバーの場合は、『Sun Cluster 3.1 Data Service for Sun ONE Web Server ガイド』の説明に従って Sun Cluster HA for Sun ONE Web Server を構成します。Apache Web Server が HTTP サーバーの場合は、『Sun Cluster 3.1 Data Service for Apache ガイド』の説明に従って Sun Cluster HA for Apache を構成します。

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアをインストールして構成する

次の手順では、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアのインストールと構成を行い、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアを有効にして Sun Cluster 環境で実行するようにします。

  1. Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成の計画および 構成上の考慮事項に示されているガイドラインに従ってください。

  2. BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』の手順に従って、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアをクラスタファイルシステムにインストールします。


    注 –

    BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアのインストールは、任意のクラスタノードからクラスタファイルシステムに 1 度だけ行います。


  3. $BV1TO1_VAR/etc/bv1to1.conf ファイルを構成します。

    表 1–3は、 $BV1TO1_VAR/etc/bv1to1.conf ファイルによる BroadVision One-To-One Enterprise コンポーネントの構成例を示しています。詳細については、標準のデータサービス構成と、『 BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』の説明を参照してください。

    表 1–3 $BV1TO1_VAR/etc/bv1to1.conf ファイルの構成

    BroadVision One-To-One Enterprise コンポーネント 

    構成内容 

    ルートホスト 

    論理ホスト名 

    バックエンドサーバー 

    論理ホスト名 

    Interaction Manager 

    すべてのクラスタノードまたはすべてのクラスタプライベートホスト名 [クラスタインターコネクトとプライベートホスト名の詳細は、『Sun Cluster 3.1 ソフトウェアのインストール』を参照してください。]


    注 –

    すべてのクラスタプライベートホスト名上で Interaction Manager を構成する場合は、同じクラスタ上で HTTP サーバーを設定してください。すべてのクラスタノード上で Interaction Manager を構成する場合は、クラスタ以外の場所に HTTP サーバーを設定できます。



    注 –

    クラスタは、BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーが任意のクラスタノードからデータベースにアクセスできるように構成してください。


次に進む手順

フェイルオーバーリソースグループは、各バックエンドリソースに要求される管理の柔軟性と精度に応じ、次に示す方法のどちらかで設定できます。


注 –

詳細については、標準のデータサービス構成を参照してください。


BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベース、および HTTP サーバーインストールを構成して確認する

次の手順では、バックエンドホストとルートホストがフェイルオーバー構成で動作できるすべてのノード上で、バックエンドプロセスの開始と停止をテストします。また、この手順を使用してクラスタ内で構成した BroadVision One-To-One Enterprise Interaction Managers もテストします。

フェイルオーバーリソースグループは、各バックエンドリソースに要求される管理の柔軟性と精度に応じ、次に示す方法のどちらかで設定できます。


注 –

詳細については、標準のデータサービス構成を参照してください。


  1. BroadVision One-To-One Enterprise ルートホストリソースを含めるには、そのルートホストの論理ホスト名を使用するフェイルオーバーリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g root-host-resource-group [-h nodelist]
    -g root-host-resource-group

    ルートホストの論理ホスト名を使用し、さらに BroadVision ルートホストリソースを含むリソースグループの名前を指定します。 ルートホストリソースグループの名前は任意に選択できますが、クラスタ内のリソースグループとして一意のものでなければなりません。

    [-h nodelist]

    潜在マスターを識別する物理ノード名または ID をコンマで区切ったリストで指定します (省略可能)。この順序で、Resource Group Manager (RGM) は、フェイルオーバー時の主ノードを決定します。

  2. ルートホストプロセスとバックエンドプロセスのためのフェイルオーバーリソースグループを作成します。

    n 個の論理ホスト名上に構成されているバックエンドプロセスのために、scrgadm(1M) コマンドを実行して n 個のフェイルオーバーリソースグループを構成します。


    # scrgadm -a -g back-end-resource-group-1 [-h nodelist]
    # scrgadm -a -g back-end-resource-group-2 [-h nodelist]
    # scrgadm -a -g back-end-resource-group-3 [-h nodelist]
    ...
    # scrgadm -a -g back-end-resource-group-n [-h nodelist]
    -g back-end-resource-group

    バックエンド論理ホスト名とリソースを含むリソースグループの名前を指定します。バックエンドリソースグループの名前は任意に選択できますが、クラスタ内のリソースグループとして一意のものでなければなりません。

  3. 使用するすべての論理ホスト名がネームサービスデータベースに追加されているかどうかを確認します。

    さらに、使用するすべての論理ホスト名を各クラスタノードの /etc/inet/hosts ファイルに追加します。これで、ネームサービスが停止してもノードはそれらのローカルホストファイルで名前とアドレスのマッピングを確認できます。

  4. scrgadm コマンドを実行し、作成された各リソースグループが使用できる論理ホスト名を追加します。


    # scrgadm -a -L -g root-host-resource-group -l root-host-logical-hostname-1 [-n netiflist]
    # scrgadm -a -L -g back-end-resource-group-1 -l back-end-logical-hostname-1 [-n netiflist]
    # scrgadm -a -L -g back-end-resource-group-2 -l back-end-logical-hostname-2 [-n netiflist]
    ...
    # scrgadm -a -L -g back-end-resource-group-n -l back-end-logical-hostname-n [-n netiflist]
    -l root-host-logical-hostname

    ルートホストリソースグループが使用する論理ホスト名 (フェイルオーバー IP アドレス) を指定します。

    -l back-end-logical-hostname

    各バックエンドリソースグループが使用する論理ホスト名を指定します。

    [-n netiflist]

    各ノード上にある IP Networking Multipathing グループをコンマで区切ったリストで指定します (省略可能)。netiflist 内の各要素は、netif@node の書式にする必要があります。 netif は、sc_ipmp0 のような IP Networking Multipathing グループ名で指定できます。ノードは、sc_ipmp0@1 または sc_ipmp@phys-schost-1 のような、ノード名またはノード ID で識別できます。


    注 –

    現バージョンの Sun Cluster では、netif にアダプタ名を使用できません。


  5. Interaction Manager 用のスケーラブルリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g im-resource-group -y Maximum_primaries=m -y Desired_primaries=n
    
    -g im-resource-group

    Interaction Manager が含まれるスケーラブルリソースグループの名前を指定します。どのような名前でもかまいませんが、クラスタ内のリソースグループごとに一意である必要があります。

    -y Maximum_primaries =m

    このリソースグループに許可するアクティブ主ノードの最大数を指定します。このプロパティに値を指定しない場合は、デフォルトの 1 になります。

    -y Desired_primaries =n

    このリソースグループに許可するアクティブ主ノードの希望数を指定します。このプロパティに値を指定しない場合は、デフォルトの 1 になります。

  6. 1 つのクラスタノードから scswitch(1M) コマンドを実行してフェイルオーバーリソースグループを管理された状態に変更し、それらのグループをオンラインにします。


    # scswitch -Z -g root-host-resource-group
    # scswitch -Z -g back-end-resource-group-1
    # scswitch -Z -g back-end-resource-group-2
    ...
    # scswitch -Z -g back-end-resource-group-n
    

    注 –

    スケーラブルリソースグループにはまだリソースが含まれないため、スケーラブルリソースグループをオンラインにする必要はありません。論理ホスト名リソースを使用できないと BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドプロセスは開始できないため、フェイルオーバーリソースグループはオンラインにする必要があります。


  7. データベースがアクセス可能であることを確認します。

    詳細は、データベースのマニュアルを参照してください。

  8. 任意のクラスタノードから BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーがデータベースにアクセスできるようにデータベースが構成されているかを確認します。

    詳細は、データベースのマニュアルを参照してください。

  9. ルートホストリソースグループを管理するクラスタノードに BroadVision ユーザーとしてログインします。

  10. BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』の手順に従って、以下の BroadVision コマンドを実行します。

    1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を root-host-logical-hostname として設定します。

    2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

    3. ルートホストで bvconf bootstrap コマンドを実行して、BroadVision One-To-One Enterprise のインストールを開始します。


      注 –

      bvconf コマンドはスーパーユーザーとして実行しないでください。



      % bvconf bootstrap -r root-host-logical-hostname
      
    4. BV_LOCAL_HOST 環境変数を back-end-logical-hostname または im-hostname として設定します。

    5. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

    6. /etc/opt/BVSNsmgr ディレクトリが存在すること、およびこのディレクトリに書き込み権および実行権があることを確認します。

    7. 各バックエンドホストおよび Interaction Manager ホストに対してbvconf execute コマンドを実行して、BroadVision One-To-One Enterprise プロセスを構成して起動します。


      % bvconf execute -local -var shared -r root-host-logical-hostname
      
  11. BroadVision コマンド bvconf gateway を実行して、HTTP ゲートウェイアプリケーションのゲートウェイ構成ファイルを生成します。

    このコマンドは、ファイルを生成してそれらを $BV1TO1_VAR/etc/appName.cfg ファイルに書き込みます。


    % bvconf gateway -A appName
    
    -A appName

    $BV1TO1_VAR/etc/bv1to1.conf 構成ファイルで定義されているゲートウェイアプリケーション名を指定します。詳細については、『BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』を参照してください。

  12. HTTP インスタンスを実行する各クラスタノードで、/etc/opt/BVSNsmgr ディレクトリにゲートウェイアプリケーション構成ファイルをコピーします。


    注 –

    .cfg. 拡張子の付いたゲートウェイアプリケーション構成ファイルをコピーしてください。


    詳細については、『BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』を参照してください。

  13. HTTP サーバーを構成して起動します。

    詳細は、HTTP サーバーのマニュアルを参照してください。HTTP サーバー構成の詳細は、『BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』を参照してください。

  14. BroadVision クライアントから BroadVision サイトに接続し、インストールを確認します。

  15. BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアが正常に動作していれば、次の操作を行なって Interaction Manager、バックエンドプロセス、およびルートホストプロセスを停止します。

    1. Interaction Manager を停止します。

      1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を im-hostname として設定します。

      2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

      3. 次のコマンドを実行します。


        # bvconf shutdown -local
        

    2. バックエンドプロセスを停止します。

      1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を back-end-logical-hostname-n として設定します。

      2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

      3. 次のコマンドを実行します。


        # bvconf shutdown -local
        

    3. ルートホストプロセスを停止します。

      1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を root-host-logical-hostname として設定します。

      2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

      3. 次のコマンドを実行します。


        # bvconf shutdown -local
        

  16. scswitch コマンドを実行して、リソースグループをほかのクラスタノード (node2 など) に切り替えます。


    # scswitch -z -g root-host-resource-group -h node2
    # scswitch -z -g back-end-resource-group-1 -h node2
    # scswitch -z -g back-end-resource-group-2 -h node2
    ...
    # scswitch -z -g back-end-resource-group-n -h node2
    
  17. node2 上で、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアを再スタートします。

  18. BroadVision クライアントからクラスタに接続して、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアが正常に機能していることを確認します。

  19. 手順 15 から手順 18 までの手順を、BroadVision One-To-One Enterprise リソースグループのすべての潜在主ノードで繰り返します。

次に進む手順

BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベース、および HTTP サーバーのインストールを確認したなら、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージのインストールに進みます。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージのインストール

Sun Cluster の初期インストール時に BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールしなかった場合は、この手順を実行してパッケージをインストールしてください。次の手順は、BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールする各クラスタノードで実行します。この手順の実行には、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。

同時に複数のデータサービスをインストールする場合は、『Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェアのインストール』の「ソフトウェアのインストール」の手順を実行してください。

次のいずれかのインストールツールを使用して、BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールします。


注 –

Web Start プログラムは、Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 以前のリリースでは利用できません。


Web Start プログラムを使用して Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールする

Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。 CLI と GUI では、指示の内容と順序がほぼ同じです。Web Start プログラムの詳細については、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールするクラスタノードで、スーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) GUI を使用して Web Start プログラムを実行する予定の場合は、DISPLAY 環境変数が設定されていることを確認してください。

  3. Sun Cluster Agents CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。

    ボリューム管理デーモンの vold(1M) が実行中で、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、デーモンによって自動的に CD-ROM が /cdrom/scdataservices_3_1_vb ディレクトリにマウントされます。

  4. CD-ROM の BroadVision One-To-One Enterprise コンポーネントディレクトリに移動します。

    BroadVision One-To-One Enterprise データサービス用の Web Start プログラムは、このディレクトリにあります。


    # cd /cdrom/scdataservices_3_1_vb/\
    components/SunCluster_HA_BV_3.1
    
  5. Web Start プログラムを起動します。


    # ./installer
    
  6. プロンプトが表示されたなら、インストールの種類を選択します。

    • C ロケールのみをインストールする場合は、Typical を選択します。

    • ほかのロケールをインストールする場合は、Custom を選択します。

  7. 画面上の指示に従って、BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをノードにインストールします。

    インストールを終了すると、Web Start プログラムはインストールの要約を表示します。この要約から、インストール時に Web Start プログラムによって作成されたログを表示できます。これらの記録は、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。

  8. Web Start プログラムを終了します。

  9. Sun Cluster Agents CD-ROM を CD-ROM ドライブから取り出します。

    1. CD-ROM が使用中にならないように、CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動します。

    2. CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
      

次に進む手順

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージのインストールが終わったなら、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を登録して構成するに進みます。

scinstall ユーティリティを使用して Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールする

  1. Sun Cluster Agents CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。

  2. オプションは指定せずに、scinstall ユーティリティーを実行します。

    scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。

  3. メニューオプション「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。

    scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。

  4. Sun Cluster Agents CD-ROM のパスを指定します。

    ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。

  5. インストールするデータサービスを指定します。

    選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、この選択の確認が求められます。

  6. scinstall ユーティリティーを終了します。

  7. ドライブから CD を取り出します。

次に進む手順

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージのインストールが終わったなら、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を登録して構成するに進みます。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成

この節では、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の構成手順について説明します。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 拡張プロパティ

表 1–4の拡張プロパティを使用して、リソースを作成します。リソースを作成するときに、コマンド行の scrgadm -x parameter=value を使用して、拡張プロパティを構成します。 すでにリソースを作成してある場合は、『Sun Cluster 3.1 Data Service for BroadVision One-To-One Enterprise ガイド』の第 13 章で説明されている手順を使用して、拡張プロパティを構成します。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティはリソースを作成するか無効にするときにしか更新できません。「調整可能」の欄には、そのプロパティをいつ変更できるかが示されています。 Sun Cluster のすべてのプロパティについての詳細は、このマニュアルの付録 A を参照してください。

表 1–4 Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 拡張プロパティ

プロパティの種類 

プロパティ名 

説明 

BroadVision One-To-One Enterprise 構成 

 

 

BVUSER

BroadVision ユーザーの UNIX ID。bvuser を、希望するユーザー名に変更してください。

 

初期値: なし

調整: 作成時 (At_ creation)

BV1TO1_VAR

bvuser として設定される環境変数。

 

初期値: なし

調整: 作成時 (At_ creation)

検証 

 

Monitor_retry_interval

Resource Group Manager (RGM) が障害モニターの失敗を数える期間 (単位: 分)障害モニターは、拡張プロパティ Monitor_retry_count で指定されている回数を超えて失敗することがあります。Monitor_retry_interval が指定する期間内に失敗回数が Monitor_retry_count の値を超える場合には、Process Monitor Facility (PMF) は障害モニターを再起動しません。

 

初期値: 2

調整: 任意の時点

Monitor_retry_count

障害モニターに対して Sun Cluster ソフトウェアが許可する PMF 再起動の回数。 

 

初期値: 4

調整: 任意の時点 (Anytime)

Probe_timeout

検証のタイムアウト値 (秒)。 

 

初期値: 180

調整: 任意の時点 (Anytime)

デーモン 

START_ORB_SERVERS

ブール型。デフォルトでは、このデータサービスはリソース内の orbix デーモンとすべての BroadVision デーモンを起動します。orbix デーモンは、必要に応じて orbix サーバーを起動します。データサービスが orbix サーバーを起動するようにしたい場合は、このプロパティを TRUE に設定してください。

 

デフォルト:FALSE

調整: 任意の時点 (Anytime)

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を登録して構成する

次の手順を使用して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の登録と構成を行います。


注 –

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を起動する前に、データベースがアクセス可能であることを確認してください。


  1. ルートホスト、バックエンド、および Interaction Manager サーバーと、すべての BroadVision One-To-One Enterprise サーバーを停止します。


    注 –

    この手順は、BroadVision One-To-One Enterprise インストールをテストした後に実行してください。


  2. ps(1) コマンドを実行して、すべてのクラスタノードで BroadVision One-To-One Enterprise プロセスと orbix デーモン (orbixd) がすべて停止していることを確認します。

  3. 1 つのクラスタノードのスーパーユーザーになります。

  4. scrgadm コマンドを実行し、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のリソースタイプを登録します。


    # scrgadm -a -t SUNW.bv
    
    -a

    データサービスのリソースタイプを追加します。

    -t SUNW.bv

    当該データサービス用にあらかじめ定義されているリソースタイプを指定します。

  5. scrgadm コマンドを実行し、ルートホストリソース、バックエンドリソース、および Interaction Manager リソースを作成します。

    1. BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェア、データベース、および HTTP サーバーインストールを構成して確認する手順 2で作成したフェイルオーバーリソースグループ内に、ルートホストリソースとバックエンドリソースを作成します。


      注 –

      bvuserBV1TO1_VAR は、すべてのリソースで同じでなければなりません。



      # scrgadm -a -j root-host-resource -g root-host-resource-group -t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser
       -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      # scrgadm -a -j back-end-resource-1 -g back-end-resource-group-1 -t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser
       -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      # scrgadm -a -j back-end-resource-2 -g back-end-resource-group-2 -t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser
       -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      ...
      # scrgadm -a -j back-end-resource-n -g back-end-resource-group-n -t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser
       -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      
      -j root-host-resource

      ルートホストリソースの名前を指定します。

      -x BVUSER= bvuser

      BroadVision ユーザー名を指定します。

      -x BV1TO1_VAR= path-to-bv1to1_var-directory

      $BV1TO1_VAR ディレクトリのパスを指定します。

      -j back-end-resource-n

      バックエンドリソースの名前を指定します。

    2. スケーラブルリソースグループ内に Interaction Manager リソースを作成します。


      注 –

      bvuserBV1TO1_VAR は、すべてのリソースで同じでなければなりません。



      # scrgadm -a -j im-resource -g im-resource-group -t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser /
      -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      
      -j im-resource

      Interaction Manager リソースの名前を指定します。

  6. scswitch コマンドを実行し、BroadVision One-To-One Enterprise リソースを含めたリソースグループを有効にしてオンラインの状態にします。


    # scswitch -Z -g root-host-resource-group
    # scswitch -Z -g back-end-resource-group-1
    # scswitch -Z -g back-end-resource-group-2
    ...
    # scswitch -Z -g back-end-resource-group-n
    # scswitch -Z -g im-resource-group
    

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成を確認する

次の手順を使用して、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise が正しくインストールされ、構成されているかどうかを確認します。

  1. Web ブラウザから、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアで構成したアプリケーションにログインします。

  2. ルートホストリソースグループを管理するノードにログインします。

  3. BroadVision ユーザーになります。

  4. ルートホストプロセスを停止します。

    1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を root-host-logical-hostname として設定します。

    2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

    3. 次の BroadVision コマンドを実行します。


      # bvconf shutdown -local
      

    注 –

    Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害モニターがルートホストを再起動します。


  5. BroadVision One-To-One Enterprise に対する Web ブラウザ接続が、まだ有効であることを確認してください。

  6. scswitch コマンドを実行し、ルートホストリソースグループをほかのクラスタノード (node2 など) に切り替えます。


    # scswitch -z -g root-host-resource-group -h node2
    
  7. BroadVision One-To-One Enterprise に対する Web ブラウザ接続が、まだ有効であることを確認してください。

  8. 各バックエンドリソースグループごとに、手順 2から手順 7を繰り返します。

次に進む手順

以上で、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成は終わりです。補足情報として以下の節を参照してください。

Command Center を BroadVision One-To-One Enterprise サーバーに接続する

次の手順を使用して、クラスタで構成された BroadVision One-To-One Enterprise サーバーに Command Center を接続します。この手順では、Command Center を BroadVision One-To-One Enterprise サーバーに接続する 2 つの方法を説明します。

  1. どちらの方法を使用するかを選択します。

    • Dynamic Control Center (DCC) が IIOP ではなく POOP を使用するように変更する。

      この方法を使用する場合、手順 2に進みます。

    • すべてのクラスタノードと論理ホスト名および IP アドレスを含むようにIT_LOCAL_ADDR_LIST プロパティを設定する。

      この方法を使用しない場合は、手順 3に進みます。

  2. Dynamic Control Center (DCC) が IIOP ではなく POOP を使用するように変更します。このためには、My Computer/HKEY_CURRENT_USER/Software/BroadVision/Dynamic Control Center/4.2/Options/Use IIOP Windows レジストリエントリの値を 0 に設定します。

  3. orbix デーモンを実行するすべてのクラスタノードおよび論理ホスト名の IP アドレスを含むように IT_LOCAL_ADDR_LIST プロパティを設定します。

例 - Command Center を Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise に接続する

この例では、次のサンプル IP アドレスを使用して bv1to1.conf ファイルに追加します。

ルートホスト

10.10.102.225

バックエンドホスト

10.10.102.226

Interaction Manager ホスト

10.10.102.222

Interaction Manager ホスト

10.10.102.223

これらのサンプル IP アドレスを使って、次の行を bv1to1.conf ファイルのグローバル export セクションの下で、IT_DAEMON_PORT プロパティの前に追加します。


IT_LOCAL_ADDR_LIST = “127.0.0.1”
               + “10.10.102.222”           
               + “10.10.102.223”           
               + “10.10.102.225”           
               + “10.10.102.226”
               ;           

注 –

DCC はフェイルオーバーから回復できません。詳細については、BroadVision One-To-One Enterprise サポートに問い合わせてください。


例 – Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストール、構成、および管理

例 1 – インストールと構成例 2 – 管理コマンドは、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストール、構成、および管理の方法について示しています。 次の表は、クラスタと BroadVision One-To-One Enterprise 構成の情報を一覧で示しています。この情報は、両方の例に適用されます。

表 1–5 例 – クラスタの情報

ノード名 

phys-schost-1 phys-schost-2

論理ホスト名 

schost-1 schost-2

リソースグループ 

root-host-resource-group (ルートホストリソースの場合)、 back-end-resource-group (バックエンドリソースの場合)、 im-resource-group (Interaction Manager リソースの場合)

リソース 

root-host-resource (BroadVision ルートホストリソース), back-end-resource (BroadVision バックエンドリソース)、im-resource (BroadVision Interaction Manager リソース)

表 1–6 例 – BroadVision 構成の情報

BV ユーザー 

BVUSER (すべてのクラスタノードで使用)

BV1TO1_VAR ディレクトリ

/global/broadvision/bvuser/bv1to1_var

ルートホスト 

schost-1

バックエンドホスト 

schost-2

Interaction Manager 1 

phys-schost-1

Interaction Manager 2  

phys-schost-2

例 1 – インストールと構成

この例は、データサービスのインストールと構成の方法を示しています。


(BroadVision リソースタイプを登録する)
phys-schost-1:> scrgadm -a -t SUNW.bv 
 
(バックエンドプロセスとルートホストプロセス用にフェイルオーバーリソースグループを作成する)
phys-schost-1:> scrgadm -a -g root-host-resource-group
phys-schost-1:> scrgadm -a -g back-end-resource-group
 
(Interaction Manager プロセス用にスケーラブルリソースグループを作成する)
phys-schost-1:> scrgadm -a -g im-resource-group -y Maximum_primaries=2 /
-y Desired_primaries=2

(論理ホスト名をフェイルオーバーリソースグループに追加する)
phys-schost-1:> scrgadm -a -L -g root-host-resource-group -l schost-1
phys-schost-1:> scrgadm -a -L -g back-end-resource-group -l schost-2

(ルートホストリソース、バンクエンドリソース、Interaction Manager リソースを作成する)
phys-schost-1:> scrgadm -a -j root-host-resource -g root-host-resource-group / 
-t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser -x BV1TO1_VAR=/global/broadvision/bvuser/bt1to1_var
phys-schost-1:> scrgadm -a -j back-end-resource -g back-end-resource-group / 
-t SUNW.bv -x BVUSER=bvuser -x BV1TO1_VAR=/global/broadvision/bvuser/bt1to1_var
phys-schost-1:> scrgadm -a -j im-resource -g im-resource-group -t SUNW.bv / 
-x BVUSER=bvuser -x BV1TO1_VAR=/global/broadvision/bvuser/bt1to1_var

(すべてのリソースグループをオンラインにする)
phys-schost-1:> scswitch -Z -g root-host-resource-group
phys-schost-1:> scswitch -Z -g back-end-resource-group
phys-schost-1:> scswitch -Z -g im-resource-group

例 2 – 管理コマンド

この例は、管理者に便利な一般的な管理コマンドを示しています。


(リソースグループの状態を調べる)
phys-schost-1:> scstat -g

(注: BroadVision Interaction Manager 1、ルートホスト、バックエンドのすべてのプロセスが phys-schost-1 上で実行される。 Interaction Manager 2 プロセスは、phys-schost-2 で実行されなければならない)

(フェイルオーバーをテストする。ルートホストリソースグループとバックエンドリソースグループを別のノードに切り替える)
phys-schost-1:> scswitch -z -g root-host-resource-group -h phys-schost-2
phys-schost-1:> scswitch -z -g back-end-resource-group -h phys-schost-2

(注: BroadVision ルートホストとバックエンドのすべてのプロセスが phys-schost-2 で実行されている)

(最大および希望のプライマリ数は 2 に設定されるため、Interaction Manager は 2 ノードクラスタで実行される。phys-schost-2 上で実行される Interaction Manager 2 を停止する)
phys-schost-1:> scswitch -z -g im-resource-group -h phys-schost-1

(すべてのリソースグループを停止する)
phys-schost-1:> scswitch -F -g root-host-resource-group
phys-schost-1:> scswitch -F -g back-end-resource-group
phys-schost-1:> scswitch -F -g im-resource-group

(すべての BroadVision リソースとリソースグループを削除して無効にする)
phys-schost-1:> scswitch -n -j root-host-resource
phys-schost-1:> scswitch -n -j back-end-resource
phys-schost-1:> scswitch -n -j im-resource
phys-schost-1:> scswitch -n -j schost-1
phys-schost-1:> scswitch -n -j schost-2
phys-schost-1:> scrgadm -r -j root-host-resource
phys-schost-1:> scrgadm -r -j back-end-resource
phys-schost-1:> scrgadm -r -j im-resource
phys-schost-1:> scrgadm -r -j schost-1
phys-schost-1:> scrgadm -r -j schost-2
phys-schost-1:> scrgadm -r -j root-host-resource-group
phys-schost-1:> scrgadm -r -j back-end-resource-group
phys-schost-1:> scrgadm -r -j im-resource-group

(リソースタイプを削除する)
phys-schost-1:> scrgadm -r -t SUNW.bv

代替構成

各バックエンドリソースに求められる管理の柔軟性と精度に応じて、1 つのフェイルオーバーリソースグループだけが n 個の論理ホスト名を使用し、すべてのバックエンドリソースとルートホストリソースを含むように設定できます。


注 –

この代替構成の説明は、代替構成: BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーとルートホストサーバーのための 1 つのリソースグループから構成されたクラスタを参照してください。


この代替構成を設定するには、以下の作業を行なってください。

代替構成: BroadVision One-To-One Enterprise、データベース、および HTTP サーバーのインストールを構成して確認する

次の手順では、バックエンドホストとルートホストがフェイルオーバー構成で動作できるすべてのノード上で、バックエンドプロセスの開始と停止をテストします。また、この手順を使用してクラスタ内で構成した BroadVision One-To-One Enterprise Interaction Managers もテストします。

  1. フェイルオーバーリソースグループを作成して、BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドリソースとルートホストリソースを含めます。


    # scrgadm -a -g failover-resource-group [-h nodelist]
    -g failover-resource-group

    バックエンドホストとルートホストの論理ホスト名およびリソースを含むリソースグループの名前を指定します。フェイルオーバーリソースグループの名前は任意に選択できますが、クラスタ内のリソースグループとして一意のものでなければなりません。

    [-h nodelist]

    潜在マスターを識別する物理ノード名または ID をコンマで区切ったリストで指定します (省略可能)。この順序で、Resource Group Manager (RGM) は、フェイルオーバー時の主ノードを決定します。

  2. 使用するすべての論理ホスト名がネームサービスデータベースに追加されているかどうかを確認します。

    さらに、使用するすべての論理ホスト名を各クラスタノードの /etc/inet/hosts ファイルに追加します。これで、ネームサービスが停止してもノードはそれらのローカルホストファイルで名前とアドレスのマッピングを確認できます。

  3. scrgadm(1M) コマンドを実行し、フェイルオーバーリソースグループが使用する論理ホスト名を追加します。


    # scrgadm -a -L -g failover-resource-group -l root-host-logical-hostname-1 [-n netiflist]
    # scrgadm -a -L -g failover-resource-group -l back-end-logical-hostname-1 [-n netiflist]
    # scrgadm -a -L -g failover-resource-group -l back-end-logical-hostname-2 [-n netiflist]
    ...
    # scrgadm -a -L -g failover-resource-group -l back-end-logical-hostname-n [-n netiflist]
    -l root-host-logical-hostname

    ルートホストリソースが使用する論理ホスト名を指定します。

    -l back-end-logical-hostname-n

    各バックエンドリソースが使用する論理ホスト名を指定します。

    [-n netiflist]

    各ノード上にある IP Networking Multipathing グループをコンマで区切ったリストで指定します (省略可能)。netiflist は、リソースグループのノードリストにあるすべてのノードを包含していなければなりません。このオプションを指定しないと、scrgadm コマンドが、nodelist のノードごとに、ホスト名リストに指定されているネットワークアダプタをサブネットから見つけようとします。

  4. Interaction Manager 用のスケーラブルリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g im-resource-group -y Maximum_primaries=n -y Desired_primaries=n
    
    -g im-resource-group

    Interaction Manager が含まれるスケーラブルリソースグループの名前を指定します。どのような名前でもかまいませんが、クラスタ内のリソースグループごとに一意である必要があります。

    -y Maximum_primaries =m

    このリソースグループに許可するアクティブ主ノードの最大数を指定します。このプロパティに値を指定しない場合は、デフォルトの 1 になります。

    -y Desired_primaries =n

    このリソースグループに許可するアクティブ主ノードの希望数を指定します。このプロパティに値を指定しない場合は、デフォルトの 1 になります。

  5. 1 つのクラスタノードから scswitch(1M) コマンドを実行してフェイルオーバーリソースグループを管理された状態に変更し、このグループをオンラインにします。


    # scswitch -Z -g failover-resource-group
    

    注 –

    スケーラブルリソースグループにはまだリソースが含まれないため、スケーラブルリソースグループをオンラインにする必要はありません。論理ホスト名リソースを使用できないと BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドプロセスは開始できないため、フェイルオーバーリソースグループはオンラインにする必要があります。


  6. データベースがアクセス可能であることを確認します。

    詳細は、データベースのマニュアルを参照してください。

  7. 任意のクラスタノードから BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドサーバーがデータベースにアクセスできるようにデータベースが構成されているかを確認します。

    詳細は、データベースのマニュアルを参照してください。

  8. フェイルオーバーリソースグループを管理するクラスタノードに、BroadVision ユーザーとしてログインします。

  9. BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』の手順に従って、以下の BroadVision コマンドを実行します。

    1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を root-host-logical-hostname として設定します。

    2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

    3. ルートホストで bvconf bootstrap コマンドを実行して、BroadVision One-To-One Enterprise のインストールを開始します。


      注 –

      bvconf コマンドはスーパーユーザーとして実行しないでください。



      % bvconf bootstrap -r root-host-logical-hostname
      
    4. BV_LOCAL_HOST 環境変数を back-end-logical-hostname または im-hostname として設定します。

    5. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

    6. 各バックエンドホストおよび Interaction Manager ホストに対してbvconf execute コマンドを実行し、BroadVision One-To-One Enterprise インストールを構成して開始します。


      % bvconf execute -local -var shared -r root-host-logical-hostname
      
  10. BroadVision コマンド bvconf gateway を実行して、HTTP ゲートウェイアプリケーションのゲートウェイ構成ファイルを生成します。

    このコマンドは、ファイルを生成してそれらを $BV1TO1_VAR/etc/appName.cfg ファイルに書き込みます。


    % bvconf gateway -A appName
    
    -A appName

    $BV1TO1_VAR/etc/bv1to1.conf 構成ファイルで定義されているゲートウェイアプリケーション名を指定します。詳細については、『BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』を参照してください。

  11. HTTP インスタンスを実行する各クラスタノードで、/etc/opt/BVSNsmgr ディレクトリにゲートウェイアプリケーション構成ファイルをコピーします。


    注 –

    .cfg. 拡張子の付いたゲートウェイアプリケーション構成ファイルをコピーしてください。


    詳細については、『BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』を参照してください。

  12. HTTP サーバーを構成して起動します。

    詳細は、HTTP サーバーのマニュアルを参照してください。HTTP サーバー構成の詳細は、『BroadVision One-To-One Enterprise Installation and Administration Guide』を参照してください。

  13. BroadVision クライアントから BroadVision サイトに接続し、インストールを確認します。

  14. BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアが正常に動作していれば、次の操作を行なって Interaction Manager、バックエンドプロセス、およびルートホストプロセスを停止します。

    1. Interaction Manager を停止します。

      1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を im-hostname として設定します。

      2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

      3. 次のコマンドを実行します。


        # bvconf shutdown -local
        

    2. バックエンドプロセスを停止します。

      1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を back-end-logical-hostname-n として設定します。

      2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

      3. 次のコマンドを実行します。


        # bvconf shutdown -local
        

    3. ルートホストプロセスを停止します。

      1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を root-host-logical-hostname として設定します。

      2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

      3. 次のコマンドを実行します。


        # bvconf shutdown -local
        

  15. scswitch コマンドを実行し、フェイルオーバーリソースグループをほかのクラスタノード (node2 など) に切り替えます。


    # scswitch -z -g failover-resource-group -h node2
    
  16. BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアを再スタートします。

  17. BroadVision クライアントからクラスタに接続して、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアが正常に機能していることを確認します。

  18. 手順 15 から手順 18 までの手順を、BroadVision One-To-One Enterprise リソースグループのすべての潜在主ノードで繰り返します。

代替構成: Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールする

次の手順で、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールします。この作業には、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。この手順は、Sun Cluster の初期インストール時にデータサービス パッケージをインストールしていない場合を想定しています。Sun Cluster の初期インストール時に Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールしている場合は、代替構成: Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の登録と構成を行うへ進み、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールと構成を行います。 それ以外の場合は、次の手順で、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise パッケージをインストールします。Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を実行できるすべてのノードで、この作業を行なう必要があります。

  1. Sun Cluster Agents CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入します。

  2. オプションは指定せずに、scinstall ユーティリティーを実行します。

    scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。

  3. メニューオプション「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。

    scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。

  4. Sun Cluster Agents CD-ROM のパスを指定します。

    ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。

  5. インストールするデータサービスを指定します。

    選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、この選択の確認が求められます。

  6. scinstall ユーティリティーを終了します。

  7. ドライブから CD を取り出します。

代替構成: Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の登録と構成を行う

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の登録と構成を行うには、次の手順を実行してください。


注 –

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise を起動する前に、データベースがアクセス可能であることを確認してください。


  1. ルートホスト、バックエンド、および Interaction Manager サーバーと、すべての BroadVision One-To-One Enterprise サーバーを停止します。


    注 –

    この手順は、BroadVision One-To-One Enterprise インストールをテストした後に実行してください。


  2. ps(1) コマンドを実行して、すべてのクラスタノードで BroadVision One-To-One Enterprise プロセスと orbix デーモン (orbixd) がすべて停止していることを確認します。

  3. 1 つのクラスタノードのスーパーユーザーになります。

  4. scrgadm コマンドを実行し、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のリソースタイプを登録します。


    # scrgadm -a -t SUNW.bv
    
    -a

    データサービスのリソースタイプを追加します。

    -t SUNW.bv

    当該データサービス用にあらかじめ定義されているリソースタイプ名を指定します。

  5. scrgadm コマンドを実行し、ルートホストリソース、バックエンドリソース、および Interaction Manager リソースを作成します。

    1. リソースごとに Network_resources_used プロパティを設定し、適切な論理ホスト名を指定します。

      1 つのリソースグループ内に 2 つ以上のバックエンドリソースを作成してある場合、Network_resources_used プロパティを設定しなければ検証メソッドが失敗します。


      # scrgadm -a -j root-host-resource -g failover-resource-group -t SUNW.bv 
      -y Network_resources_used=root-host-logical-hostname -x BVUSER=bvuser
      -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      # scrgadm -a -j back-end-resource-1 -g failover-resource-group -t SUNW.bv 
      -y Network_resources_used=back-end-logical-hostname-1 -x BVUSER=bvuser
       -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      ...
      # scrgadm -a -j back-end-resource-n -g failover-resource-group -t SUNW.bv 
      -y Network_resources_used=back-end-logical-hostname-n -x BVUSER=bvuser
      -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      
      -j root-host-resource

      ルートホストリソースの名前を指定します。

      -x BVUSER= bvuser

      BroadVision ユーザー名を指定します。

      -x BV1TO1_VAR= path-to-bv1to1_var-directory

      $BV1TO1_VAR ディレクトリのパスを指定します。

      -j back-end-resource-n

      バックエンドリソースの名前を指定します。


      注 –

      フェイルオーバーリソースグループの Network_resource_used プロパティに定義されていた論理ホスト名はすべて作成されている必要があります (代替構成: BroadVision One-To-One Enterprise、データベース、および HTTP サーバーのインストールを構成して確認する手順 3 を参照)。


    2. 代替構成: BroadVision One-To-One Enterprise、データベース、および HTTP サーバーのインストールを構成して確認する手順 4で作成したスケーラブルリソースグループ内に Interaction Manager リソースを作成します。


      # scrgadm -a -j im-resource -g im-resource-group -t SUNW.bv 
      
      -x BVUSER=bvuser -x BV1TO1_VAR=path-to-bv1to1_var-directory
      
      -j im-resource

      Interaction Manager リソースの名前を指定します。

  6. scswitch コマンドを実行し、BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドリソースとルートホストリソースを含むようになったリソースグループを有効にします。


    # scswitch -Z -g failover-resource-group
    # scswitch -Z -g im-resource-group
    

代替構成: Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールを確認する

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise のインストールを確認する手順は次のとおりです。

  1. Web ブラウザから、BroadVision One-To-One Enterprise ソフトウェアで構成したアプリケーションにログインします。

  2. フェイルオーバーリソースグループを管理しているノードにログインします。

  3. BroadVision ユーザーになります。

  4. ルートホストプロセスを停止します。

    1. BV_LOCAL_HOST 環境変数を root-host-logical-hostname として設定します。

    2. 使用しているシェルに応じて、bv1to1.conf.sh ファイルまたは bv1to1.conf.csh ファイルを有効にします。

    3. 次の BroadVision コマンドを実行します。


      # bvconf shutdown -local
      

    注 –

    Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害モニターがルートホストを再起動します。


  5. BroadVision One-To-One Enterprise に対する Web ブラウザ接続が、まだ有効であることを確認してください。

  6. scswitch コマンドを実行し、フェイルオーバーリソースグループをほかのクラスタノード (node2 など) に切り替えます。


    # scswitch -z -g failover-resource-group -h node2
    
  7. BroadVision One-To-One Enterprise に対する Web ブラウザ接続が、まだ有効であることを確認してください。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害モニターの概要

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害モニターは、BroadVision One-To-One Enterprise バックエンドプロセスと Interaction Manager プロセスの健全性を検査します。BroadVision One-To-One Enterprise プロセスの健全性は、BroadVision One-To-One Enterprise リソースの障害履歴に影響し、それによって障害モニターのアクションが取られます。各 BroadVision One-To-One Enterprise リソースについては、障害モニターは再起動、フェイルオーバーなどのアクションを起こしません。

Interaction Manager の障害監視

Interaction Manager リソースについては、次の 2 つの状況が同時に発生している場合にだけフェイルオーバーが発生します。

フェイルオーバーのあとで次の 2 つの状況が同時に発生していると、障害モニターはどのクラスタノードでもリソースを再起動しません。

Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise 障害検証

各 BroadVision One-To-One Enterprise リソース (ルートホスト、バックエンドホスト、および Interaction Manager ホスト) の障害モニターは、以下のプロセスを監視します。

BroadVision One-To-One Enterprise の機能を理解する

この節では、Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise の期待される動作について説明します。