サーバー障害モニターが対応するエラーの影響が小さい場合、エラーを無視するほうがエラーに対応するより問題が小さいことがあります。
たとえば、Oracle エラー 4030: out of process memory when trying to allocate num-bytes bytes に対応する事前設定アクションは再起動です。この Oracle エラーは、サーバー障害モニターが専用ヒープメモリーを割り当てられなかったことを意味します。このエラーが発生する原因の 1 つは、オペレーティングシステムで利用できるメモリーが不足しているということです。複数のセッションがこのエラーの影響を受ける場合は、データベースの再起動が適切です。ただし、専用メモリーの追加を必要とするセッションがなければ、このエラーが他のセッションに影響を与えることはありません。この場合は、サーバー障害モニターにエラーを無視させることを考慮してください。
次に、DBMS エラー無視するカスタムアクションファイルのエントリの例を示します。
{ ERROR_TYPE=DBMS_ERROR; ERROR=4030; ACTION=none; CONNECTION_STATE=*; NEW_STATE=*; MESSAGE=""; }
この例は、DBMS エラー 4030 の事前設定アクションを変更するカスタムアクションファイルのエントリです。このエントリで指定される処理は、次のとおりです。
サーバー障害モニターは、DBMS エラー 4030 を無視します。
このエントリは、エラー検出時のデータベースとサーバー障害モニター間の接続状態に関係なく適用されます。
データベースとサーバー障害モニター間の接続状態は、エラー検出後も維持されます。
エラーが検出された場合でも、追加のメッセージがリソースのログファイルに出力されることはありません。