この節では、BEA WebLogic Server アプリケーションの高可用性を実現する方法について説明します。
BEA WebLogic Server は、Sun Cluster システム上で稼動することで、分散型の異種混合アプリケーション環境を対象にした基幹系の E コマースアプリケーションの開発と配備を行う高可用プラットフォームとして機能します。
Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server は、BEA WebLogic Server アプリケーションを対象として、障害監視機能を提供するとともに高可用性を実現します。 高可用性が確立されるのは、WebLogic Administration Server と WebLogic Managed Server です。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server がサポートするのはクラスタ化されていない BEA WebLogic Server だけであるため、フェイルオーバーまたは再起動時にクライアントセッションが停止する可能性があります。
Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server は、スタンドアロンの WebLogic Server インスタンス (WebLogic Server クラスタリングを使用していないインスタンス) の高可用性を実現します。
フェイルオーバーサービスの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。
表 1–1 BEA WebLogic Server コンポーネントの保護
BEA WebLogic Server コンポーネント |
WebLogic Server コンポーネントを保護するデータサービス |
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BEA WebLogic Server |
Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server リソースタイプは SUNW.wls |
BEA WebLogic Server データベース |
BEAWebLogic Server によってサポートされるすべてのデータベースと、Sun Cluster 上でサポートされるすべてのデータベース |
HTTP サーバー |
BEA WebLogic Server によってサポートされるすべての HTTP サーバーと、Sun Cluster 上でサポートされるすべての HTTP サーバー |