ここでは Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の構成手順について説明します。
リソースを作成する際には、拡張プロパティに示されている拡張プロパティを使用してください。リソースの作成時に拡張プロパティを構成するには、コマンド scrgadm -x parameter-value を使用してください。すでにリソースを構成済みの場合で拡張プロパティを構成するときは、『Sun Cluster 3.1 データサービスの計画と管理』の「データサービスリソースの管理」に示されている手順を使用してください。拡張プロパティの中には動的に変更できるものもありますが、それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するか無効にするときにしか更新できません。「調整可能」の欄には、そのプロパティをいつ変更できるかが示されています。 Sun Cluster のすべてのプロパティの詳細は、付録 A を参照してください。
この手順は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server をフェイルオーバーデータサービスとして構成する場合に使用してください。以下の手順は、ユーザーが シンプルな構成に示されている構成を選択しており、さらに BEA WebLogic Server アプリケーションのインストールと構成で説明しているように BEA WebLogic Serve を構成済みであることを前提としています。また、これらの手順はユーザーがすでにリソースグループ RG1 と RG2 を作成し、これらのリソースグループ内にリソース logical-host-1 と logical-host-2 を作成してあることを前提としています。論理ホスト名リソースの作成方法については、ノードを準備するを参照してください。別の構成を計画している場合は、BEA WebLogic Server リソースを適宜構成する必要があります。
データベースを使用している場合は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server を起動する前にデータベースがアクセス可能かをチェックしてください。
BEA WebLogic Server リソースタイプを追加します。
# scrgadm -a -t SUNW.wls |
RG1 リソースグループ内に BEA WebLogic Admin Server リソースを作成します。
# scrgadm -a -j admin-rs -t SUNW.wls -g RG1\ -x Confdir_list=/global/bea/beahome/weblogic700\ -x Server_url=http://logical-host-1:7001\ -x Start_script=/global/bea/beahome/user_projects\ /petstore/startWebLogic.sh |
この構成ではスムーズなシャットダウンは有効になりません。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の stop メソッドは、BEA WebLogic Administration Server を強制的にシャットダウンします (プロセスを終了する)。 スムーズなシャットダウンを有効にする構成については、スムーズにシャットダウンするリソースを作成するを参照してください。詳細は、STOP メソッドを参照してください。
RG2 リソースグループ内に BEA WebLogic Managed Server リソースを作成します。
# scrgadm -a -j managed-rs -t SUNW.wls -g RG2 \ -x Confdir_list=/global/bea/beahome/weblogic700\ -x Server_url=http://logical-host-2:7004\ -x Start_script=/global/bea/beahome/user_projects\ /petstore/startManagedWebLogic.sh |