この例は、既存のリソースを新しいリソースタイプバージョンに移行する方法を示しています。新しいリソースタイプパッケージのメソッドは、新しいパスに配置されています。インストール時にメソッドは上書きされないため、アップグレードされたリソースタイプのインストールが完了するまでリソースを無効にする必要はありません。
この実例では、次のことを前提としています。
新しいリソースタイプバージョンは 2.0 である
移行を実行すべきタイミングは「リソースがオフラインのとき」である
リソース名は「myresource」である
リソースタイプ名は「myrt」である
新しい RTR ファイルは /opt/XYZmyrt/etc/XYZ.myrt に配置される
移行の対象となるリソースに依存していない
所属しているリソースグループをオンラインの状態にしたまま、移行の対象となるリソースをオフラインに切り替えることができる
(ベンダーの指示に従って全ノードに新しいパッケージをインストールする) # scrgadm -a -t myrt -f /opt/XYZmyrt/etc/XYZ.myrt # scswitch -n -j myresource # scrgadm -c -j myresource -y Type_version=2.0 # scswitch -e -j myresource |