以下の用語は、SunPlex 3.1 のマニュアルで使用されています。
クラスタの停止後そのクラスタが無効なクラスタ構成データ (CCR) を使用して再起動する状態。たとえば、ノード 1 だけが動作可能な 2 ノードクラスタで、クラスタ構成の変更がノード 1 で発生した場合、ノード 2 の CCR は無効になる。クラスタ全体が停止してノード 2 から再起動した場合、ノード 2 の無効な CCR が原因で amnesia (アムネシア) 状態が発生する。
Sun Cluster ソフトウェアによって実装されるドライバで、クラスタ間で一貫したデバイス名前空間を提供する。「DID 名」も参照。
SunPlex システムの広域デバイスを識別するために使用される。Solaris 論理名と 1 対 1 または 1 対多の関係を持つクラスタ化識別子で、dXsY の形式をとる。X は整数、Y はスライス名を示す。「Solaris 論理名」も参照。
「広域インタフェースノード」を参照。
「データサービス」を参照。
インターネットプロトコルバージョン 4。IP とも呼ばれる。このバージョンは 32 ビットのアドレス空間を提供する。
単一のアダプタの障害時に相互にバックアップするように構成された、同じノード、同じサブネットに接続されたネットワークアダプタのセット。
クラスタインターコネクトとして使用される高速インターコネクトハードウェア。
SunPlex システムによって使用されるボリューム管理ソフトウェア。「ボリューム管理ソフトウェア」も参照。
Solaris のデバイスドライバによってデバイスに指定される名前。これは、Solaris マシン上で、/devices ツリーのパスとして示す。たとえば、典型的な SCSI ディスクには、次のような Solaris 物理名がある。 /devices/sbus@1f,0/SUNW,fas@e,8800000/sd@6,0:c,raw
「Solaris 論理名」も参照。
通常、Solaris デバイスの管理に使用される名前。ディスクの場合、これらは通常、/dev/rdsk/c0t2d0s2 のようになる。これらの各 Solaris 論理デバイス名には、対応する Solaris 物理デバイス名がある。「DID 名」と「Solaris 物理名」も参照。
SunPlex システムのソフトウェア部分。 「SunPlex」を参照
高可用性サービスやスケーラブルサービスを提供するために使用される、ハードウェアと Sun Cluster ソフトウェアが統合されたシステム。
SunPlex システムによって使用されるボリューム管理ソフトウェア。「ボリューム管理ソフトウェア」も参照。
管理されるオブジェクトの状態、マスター、重大度の説明における変更。
「リソース起動」を参照。
障害モニターとフェイルオーバーを使用し、単一のネットワークアダプタやケーブルの障害が原因でノードの可用性が失われるのを防ぐソフトウェア。IP ネットワークマルチパスフェイルオーバーは、IP ネットワークマルチパスグループのセットを使用し、クラスタノードとパブリックネットワーク間に冗長接続を提供する。障害モニターとフェイルオーバー機能は共に動作し、リソースの可用性を確保する。「IP ネットワークマルチパスグループ」を参照。
クラスタ管理ソフトウェアの実行に使用されるワークステーション。
クラスタ内のノードで実行されるすべてのスケーラブルサービスによって結合されるネットワークアドレス。これによりノード上のサービスがスケーラブルになる。クラスタは複数の共有アドレスを持つことができ、サービスは複数の共有アドレスに結合できる。
クラスタファイルシステムを共有し、フェイルオーバー、パラレルリソース、またはスケーラブルリソースを実行するためにともに構成された、複数の相互接続されたノードやドメイン。
ケーブル、クラスタトランスポート接続点、およびクラスタトランスポートアダプタから成るハードウェアのネットワークインフラストラクチャ。Sun Cluster およびデータサービスソフトウェアにより、クラスタ内通信で使用される。
Sun Cluster ソフトウェアによって、クラスタ構成情報を持続的に保存するために使用される可用性の高い複製データストア。
ノードに常駐して、ノードをクラスタインターコネクトに接続するネットワークアダプタ 。「クラスタインターコネクト」も参照。
終端間を接続するネットワーク接続。クラスタトランスポートアダプタとクラスタトランス ポート接続点の間の接続、または 2 つのクラスタトランスポートアダプタの間の接続。「クラスタインターコネクト」も参照。
クラスタインターコネクトの一部として使用されるハードウェアスイッチ。「クラスタインターコネクト」も参照。
クラスタメンバーとして構成されたノード。クラスタノードは、現在のメンバーである場合も、そうでない場合もある。「クラスタメンバー」も参照。
既存のローカルファイルシステムに対し、クラスタ全体で可用性の高いアクセスを提供するクラスタサービス。
現在のクラスタ実装のアクティブメンバー。このメンバーは、他のクラスタメンバーとリソースを共有し、他のクラスタメンバー、およびクラスタのクライアントの両方にサービスを提供できる。「クラスタノード」も参照。
クラスタメンバーシップの一貫性を維持するソフトウェア。このメンバーシップ情報は、残りのクラスタ化されたソフトウェアによって、可用性の高いサービスを配置する場所を決定するために使用される。CMM は、非クラスタメンバーがデータを破壊したり、破壊されたデータや矛盾したデータをクライアントに送信できないようにする。
共有アドレスの物理的なホストとなる広域ネットワークインタフェース。「共有アドレス」も参照。
広域インタフェースのホストとなるノード。
Sun Cluster ソフトウェアのカーネルレベルで提供される可用性の高いリソース。広域リソースには、ディスク (HA デバイスグループ)、クラスタファイルシステム、広域ネットワーキングを含めることができる。
ディスク、CD-ROM、テープなど、すべてのクラスタメンバーからアクセスできるデバイス。
広域デバイスを示すクラスタ全体にわたる論理的な名前空間。Solaris 環境のローカルデバイスは、/dev/dsk、/dev/rdsk、/dev/rmt ディレクトリに定義されている。広域デバイス名前空間は、広域デバイスを、/dev/global/dsk、/dev/global/rdsk、/dev/global/rmt の各ディレクトリに定義する。
同じノードに存在するプロパティ。この概念は、パフォーマンスを向上させるために、クラスタ構成中に使用される。
Sun Enterprise 10000 構成で、特にクラスタメンバーとの通信に使用されるクラスタ外部のデバイス。
主ノードがエラーを起こし、その後にクラスタのメンバーとして再起動された場合、リソースグループまたはデバイスグループをその主ノードに返すプロセス。
クラスタトランスポートアダプタまたはクラスタトランスポート接続点上の物理ポート。
リソースグループまたはデバイスグループが現在オンラインであるノード。つまり、主ノードとは、現在リソースに関連するサービスをホストまたは実装しているノードのこと。「二次ノード」も参照。
主パブリックネットワーク上のノードの名前。常に、/etc/nodename に指定されたノード名になる。「二次ホスト名」も参照。
データサービスの各部分を検出して、処置をとるために使用される障害デーモンとプログラム。「リソースモニター」も参照。
クラスタ内のあるマスター (ノード) から別のマスター (または、リソースグループが複数の主ノードに構成されている場合は複数のマスター) へのリソースグループ、またはデバイスグループの正常な転送。スイッチオーバーは、管理者によって、scswitch(1M) コマンドを使用して開始される。
「フェイルバック」を参照。
クラスタが複数のパーティションに分割される状態。各パーティションは、相互の存在を認識しないで形成される。
フェイルオーバーが発生した場合、二次ノードに変更できるクラスタノード。「二次ノード」も参照。
複数のノードで同時に実行されるように実装されたデータサービス。
複数のノードで実行されるリソース (各ノードのインスタンス) で、クラスタインターコネクトを使用して、サービスの遠隔クライアントに対して単一サービスの外観を提示する。
主ノードに障害が発生した場合に、フェイルオーバーリソースをマスターできるクラスタメンバー。「デフォルトマスター」も参照。
「潜在主ノード」を参照。
複数のパブリックネットワーク上にあるホスト。
物理的に複数のノードに接続されたディスク。
クラスタ全体で最大で 1 つのリソースをアクティブにできるリソース。
Sun Enterprise 10000 以外の構成で、特にクラスタメンバーとの通信に使用されるクラスタ外部のデバイス。コンセントレータとも言う。
ソフトウェアの状態の同期を取るように指示するため、主ノードから二次ノードに対して送信される通知。「主ノード」と「二次ノード」も参照。
「フェイルオーバー」を参照。
「デバイスグループ」を参照。
「デバイスグループ」を参照。
「デバイスグループ」を参照。
定足数 (quorum) を確立してクラスタを実行するために使用される票を持つ、複数のノードによって共有されるディスク。クラスタは、定足数の票が利用可能な場合にのみ動作する。定足数デバイスは、クラスタが独立したノードの集合にパーティション分割されて、新しいクラスタを構成するノードの集合を設定するときに使用される。
リソースグループマネージャー (RGM) の制御下で、可用性の高いリソースとして実行されるように実装されたアプリケーション。
Solaris を介して使用可能になるデバイスを識別する機構。devid_get(3DEVID) のマニュアルページも参照。
Sun Cluster DID ドライバは、デバイス ID を使用して、異なるクラスタノードの Solaris 論理名間の相関関係を判断する。DID ドライバは、各デバイスでそのデバイス ID を検証する。そのデバイス ID が、クラスタ内の他の場所にある別のデバイスと一致する場合、両方のデバイスに同じ DID 名が指定される。そのデバイス ID がクラスタ内にない場合は、新しい DID が割り当てられる。「Solaris 論理名」と「DID ドライバ」も参照。
クラスタ HA 構成内の異なるノードからマスター可能な、ディスクなどのデバイスリソースのユーザー定義グループ。このグループには、ディスクのデバイスリソース、Solstice DiskSuite ディスクセット、および VERITAS Volume Manager ディスクグループを含めることができる。
フェイルオーバーリソースタイプがオンラインになるデフォルトクラスタメンバー。
主ノードに障害が発生した場合にディスクデバイスグループおよびリソースグループをマスターするために使用できるクラスタメンバー。「主ノード」も参照。
二次パブリックネットワークのノードにアクセスするために使用される名前。「主ホスト名」も参照。
「ネットワークリソース」を参照。
1 つまたは複数の論理ホスト名または共有アドレスを含むリソース。「論理ホスト名リソース」と「共有アドレスリソース」も参照。
SunPlex システムの一部にできる物理的なマシンまたは (Sun Enterprise E10000 サーバーの) ドメイン。「ホスト」とも呼ばれる。
利用可能なクラスタインターコネクトトランスポートパスすべてに送信される定期的なメッセージ。指定の間隔および再試行回数の後にハートビートがない場合は、別のパスに対するトランスポート通信の内部フェイルオーバーが引き起こされる。クラスタメンバーへのすべてのパスに障害が発生した場合は、CMM によるクラスタ定足数 (quorum) の再評価が行われる。
「IP ネットワークマルチパスグループ」を参照。
個々のノードで実行されるパラレルリソースタイプのインスタンス。
クラスタ環境で実行されて、複数の (2 つ以上の) ノードによって同時にマスターできるように実装された、パラレルデータベースなどのリソースタイプ。
汎用リソースタイプの一部としてリソースグループマネージャの制御下におかれるアプリケーションデーモンとその子プロセス。
データサービスのテンプレート。汎用リソースタイプは、単純なアプリケーションをフェイルオーバーデータサービス (あるノードで停止して、別のノードで起動する) にするために使用できる。このタイプは、SunPlex API によるプログラミングを必要としない。
-x 起動オプションによってクラスタメンバーを起動した結果の状態。この状態では、ノードはクラスタメンバーではなくなるが、引き続きクラスタノードである。「クラスタメンバー」と「クラスタノード」も参照。
障害発生後、現在の主ノードから新しい主ノードにリソースグループまたはデバイスグループを自動的に再配置すること。
リソースの 1 つで、その各リソースは、一度に 1 つのノードによって正しくマスターできる。「単一インスタンスリソース」と「スケーラブルリソース」も参照。
「自動フェイルバック」を参照。
無効な操作によって損傷が判明する前に、障害が発生したノードのクラスタを正常に終了して移動すること。
スケーラブルサービスにのみ適用される。アプリケーション負荷をクラスタ内のノード全体に分配して、クライアント要求が適宜サービスされるようにするプロセス。詳細については、スケーラブルデータサービスを参照。
スケーラブルサービスにのみ適用される。アプリケーションが要求した負荷をノード間で分配するための推奨される方法。詳細については、スケーラブルデータサービスを参照。
クラスタインターコネクトを介してノードと通信するために使用されるホスト名のエイリアス。
共有ディスク Oracle Parallel Server (OPS) 環境で使用されるロックソフトウェア。DLM を使用すると、異なる複数のノードで実行される Oracle プロセスが、データベースアクセスの同期をとることができる。DLM は、高い可用性を目的として設計されている。プロセスまたはノードがクラッシュしても、残りのノードを停止して再起動する必要はない。DLM の高速再構成が実行されて、このような障害から回復する。
ディスクのストライプ化、連結、ミラー化、メタデバイスやボリュームの動的成長によってデータの信頼性を提供するソフトウェア製品。
「主ノード」を参照。
ディスクに保存された、すべてのメタデバイスの構成と状態およびエラー条件を記録するデータベース。この情報は、Solstice DiskSuite ディスクセットの正しい操作に重要であり、複製される。
インターネットアーキテクチャでは、ホストは 1 つまたは複数の IP アドレスを持つことができる。Sun Cluster ソフトウェアは、追加の論理ネットワークインタフェースを構成して、いくつかの論理ネットワークイン タフェースと単一の物理ネットワークインタフェース間のマッピングを確立する。各論理ネットワークイン タフェースは単一の IP アドレスを持つ。このマッピングを使用すると、単一物理ネットワークインタフェ ースが複数の IP アドレスに応答できる。また、このマッピングを使用すると、テイクオーバーやスイッチ オーバーのときに、ハードウェアインタフェースを追加することなく、IP アドレスを1 つのクラスタメンバーから別のメンバーに移動できる。
リソースタイプのインスタンス。同じタイプの多数のリソースが存在して、各リソースが独自の名前とプロパティ値を持つため、実際に使用するアプリケーションの多数のインスタンスをクラスタで実行できる。
クラスタ環境においてアプリケーションの可用性を高める、SunPlex システムのアプリケーションプログラミングインタフェース。
RGM によって 1 つの単位として管理されるリソースの集合。RGM によって管理される各リソースは、リソースグループに構成する必要がある。通常は、関連性があり相互に依存するリソースがグループ化される。
ノードのリソースグループの状態。
クラスタリソースを指定のクラスタノードで自動的に起動、停止することによって、これらのリソースの可用性を高め、スケーラブルにするために使用されるソフトウェア機能。RGM は、構成済みのポリシーに従って、ハードウェアまたはソフトウェア障害、あるいは再起動時に動作する。
指定ノード上でのリソースグループマネージャリソースの状態。
障害モニターによってレポートされるリソースの状態。
データサービス、LogicalHostname、SharedAddress クラスタオブジェクトに指定された一意の名前。データサービスリソースタイプは、フェイルオーバータイプかスケーラブルタイプのどちらかである。「データサービス」、「フェイルオーバーリソース」、「スケーラブルリソース」も参照。
RGM によってリソースタイプの一部として保存され、指定タイプのリソースを記述して管理するために使用されるキーと値のペア。
リソースが正常に実行されているかどうか、およびどのように実行されているかを判別するための定期的な障害検出をリソースに対して実行する、リソースタイプ実装のオプション部分。
ノードで実行されるリソースタイプのインスタンス。ノードで起動されたリソースを表す抽象的な概念。
アプリケーション、ディスクセット、またはアプリケーションデータが常駐するディスクグループと、クラスタへのアクセスに使用されるネットワークアドレスを含む、リソースのセットを表す Sun Cluster 2.0 の概念。この概念は、SunPlex システム には存在しない。この概念を現在 SunPlex システムで実装する方法については、ディスクデバイスグループと リソース、リソースグループ、リソースタイプを参照。
ネットワークアドレスを表す論理ホスト名の集合を含むリソース。論理ホスト名リソースは、一度に 1 つのノードによってのみマスターできる。「論理ホスト」も参照。
特定のクラスタノードに物理的に接続されたディスク。
Sun Cluster 構成において、1 つのクラスタノード上で一度に連続して実行するアップグレード。ローリングアップグレード中、クラスタは稼働しており、別のノード上でサービスは継続される。