scdpm(1M) コマンドが提供する DPM 管理コマンドを使用すると、次の作業を行うことができます。
新しいディスクパスの監視
ディスクパスの監視解除
CCR データベースからの構成データの再読み込み
指定したファイルからの監視または監視解除すべきディスクの読み取り
クラスタ内の 1 つまたはすべてのディスクパスの状態の報告
あるノードからアクセスできるすべてのディスクパスの印刷
任意のアクティブなノードから、ディスクパス引数を付けて scdpm(1M) コマンドを発行することによって、そのクラスタ上で DPM 管理作業を実行できます。ディスクパス引数は常に、ノード名とディスク名から構成されます。ノード名は必須ではなく、指定しない場合はデフォルトで all が使用されます。次の表に、ディスクパスの命名規約を示します。
広域ディスクパス名はクラスタを通じて一貫しているため、広域ディスクパス名の使用を強くお勧めします。UNIX ディスクパス名はクラスタを通じて一貫性がありません。あるディスクの UNIX ディスクパス名はクラスタノード間で異なる場合があります。たとえば、 ディスクパス名があるノードでは c1t0d0 となっており、別のノードでは c2t0d0 となっている可能性があります。UNIX ディスクパス名を使用する場合は、scdidadm -L コマンドを使用して UNIX ディスクパス名を広域ディスクパス名にマッピングしてから、DPM コマンドを実行してください。scdidadm(1M) のマニュアルページも参照してください。
名前型 |
ディスクパス名の例 |
説明 |
---|---|---|
広域ディスクパス |
schost-1:/dev/did/dsk/d1 |
schost-1 ノード上のディスクパス d1 |
all:d1 |
クラスタ内のすべてのノード上のディスクパス d1 |
|
UNIX ディスクパス |
schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0s0 |
schost-1 ノード上のディスクパス c0t0d0s0 |
schost-1:all |
schost-1 ノード上のすべてのディスクパス |
|
すべてのディスクパス |
all:all |
クラスタ内のすべてのノード上のすべてのディスクパス |