Sun Cluster 3.1 10/03 の概念

クラスタ構成レポジトリ (CCR)

クラスタ構成レポジトリ (CCR) は、クラスタの構成と状態に関する情報を保存するための、プライベートなクラスタ全体のデータベースです。CCR は分散データベースです。各ノードは、このデータベースの完全なコピーを維持します。CCR は、すべてのノードで、クラスタ全体の一貫した表示が行われるように保証します。データの破壊を避けるために、各ノードは、クラスタリソースの現在の状態を知る必要があります。

CCR は、更新に 2 フェーズのコミットアルゴリズムを使用します。更新はすべてのクラスタメンバーで正常に終了しなければなりません。そうしないと、その更新はロールバックされます。CCR はクラスタインターコネクトを使用して、分散更新を適用します。


Caution – Caution –

CCR はテキストファイルで構成されていますが、CCR ファイルを手作業で絶対に編集しないでください。各ファイルには、ノード間の一貫性を保証するための検査合計レコードが含まれています。CCR ファイルを手作業で更新すると、ノードまたはクラスタ全体の機能が停止する可能性があります。


CCR は、CMM に依存して、定足数 (quorum) が確立された場合にのみクラスタが実行されるように保証します。CCR は、クラスタ全体のデータの一貫性を確認し、必要に応じて回復を実行し、データへの更新を容易にします。