この節の情報は、Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターについて理解するために使用してください。ここでは、Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターの検証アルゴリズムと機能について説明し、検証エラーに関連する条件、メッセージ、および回復アクションを示します。
障害モニターの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。
Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターは、リソースタイプ SUNW.gds と同じようなリソースプロパティを使用します。使用するリソースプロパティの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。
Apache Tomcat の健全性を監視するために次の作業が行われます。
Thorough_probe_interval の間、休止します。
Apache Tomcat パラメタファイル内に構成されている Host を ping コマンドで確認します。
Host と Port を介して Apache Tomcat に接続します。接続が正常に行われると、TestCmd が送信され、ReturnString が戻るかどうかのテストが行われます。接続が失敗すると、5 秒後に再スケジュールされます。再び失敗すると、検証プログラムによって Apache Tomcat が再起動します。
「Connection refused」は接続が不可能な場合に返される文字列であるため、ReturnString にこの文字列を指定することはできません。
Apache Tomcat プロセスが停止した場合には、pmf が検証プログラムに割り込み、Apache Tomcat をただちに再起動します。
Apache Tomcat が繰り返し再起動され、最終的に Retry_interval の Retry_count がゼロになると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。これは、リソースプロパティ Failover_enabled に TRUE が設定されいている場合の動作です。