Sun Cluster 3.1 Data Service for Apache Tomcat ガイド

Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターの概要

この節の情報は、Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターについて理解するために使用してください。ここでは、Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターの検証アルゴリズムと機能について説明し、検証エラーに関連する条件、メッセージ、および回復アクションを示します。

障害モニターの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。

リソースプロパティ

Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターは、リソースタイプ SUNW.gds と同じようなリソースプロパティを使用します。使用するリソースプロパティの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。

検証アルゴリズムと機能

Apache Tomcat の健全性を監視するために次の作業が行われます。

  1. Thorough_probe_interval の間、休止します。

  2. Apache Tomcat パラメタファイル内に構成されている Host を ping コマンドで確認します。

  3. HostPort を介して Apache Tomcat に接続します。接続が正常に行われると、TestCmd が送信され、ReturnString が戻るかどうかのテストが行われます。接続が失敗すると、5 秒後に再スケジュールされます。再び失敗すると、検証プログラムによって Apache Tomcat が再起動します。


    注意 – 注意 –

    Connection refused」は接続が不可能な場合に返される文字列であるため、ReturnString にこの文字列を指定することはできません。


  4. Apache Tomcat プロセスが停止した場合には、pmf が検証プログラムに割り込み、Apache Tomcat をただちに再起動します。

  5. Apache Tomcat が繰り返し再起動され、最終的に Retry_intervalRetry_count がゼロになると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。これは、リソースプロパティ Failover_enabledTRUE が設定されいている場合の動作です。