この情報は、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite 障害モニターを理解するうえで役立ちます。ここでは、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite 障害モニターのプローブアルゴリズムまたは機能について説明し、プローブの失敗に関連する条件、メッセージ、回復処理を示します。
障害モニターの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。
Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite 障害モニターでは、SUNW.gds というリソースタイプと同じリソースプロパティを使用します。使用するリソースプロパティの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。
Concurrent Manager Server
Thorough_probe_interval の間、休止します。
少なくとも 1 つの FND (Concurrent Manager) プロセスが CON_APPSUSER に対して動作しているかどうかをテストします。テストが失敗した場合は、プローブによって Concurrent Manager Server リソースが再起動されます。
Oracle データベースに引き続き接続できるかどうかをテストします。テストが失敗した場合は、プローブによって Concurrent Manager Server リソースが再起動されます。
許容される最大並行プロセス数に対する割合として、実行中の並行プロセス数を計算し、その割合が Concurrent Manager Server 定義時の CON_LIMIT 未満かどうかをテストします。割合が CON_LIMIT に満たない場合は、プローブによって Concurrent Manager Server リソースが再起動されます。
すべての Concurrent Manager Server プロセスが終了している場合は、pmf がプローブに割り込み、Concurrent Manager Server リソースがただちに再起動されます。
Concurrent Manager Server リソースが繰り返し再起動され、最終的に Retry_interval の Retry_count が 0 になると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。
Forms Server
Thorough_probe_interval の間、休止します。
f60srvm プロセスが FRM_APPSUSER に対して動作しているかどうかをテストします。f60srvm が検出された場合は、f60webmx プロセスが動作しているかどうかをテストします。 f60webmx が検出されなかった場合は、再テストを実行し、f60webmx がないことを再度確認します。これは、 f60srvm が通常、f60webmx を再起動するからです。2 回続けて検証しても f60webmx がない場合、またはどの検証でも f60srvm が検出されない場合は、プローブによって Forms Server リソースが再起動されます。
Forms Server リソースが繰り返し再起動され、最終的に Retry_interval の Retry_count が 0 になると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。