次の制限事項を守らないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す制限事項を考慮して、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite のインストールと構成の計画を行なってください。ここでは、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite にのみ適用されるソフトウェアとハードウェア構成の制限事項を示します。
すべてのデータサービスに適用される制限事項については、『ご使用にあたって』を参照してください。
Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite データサービスの配備 – Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite データサービスは、Forms Server、Concurrent Manager Server、および Reports Server という 3 つのコンポーネントで構成されます。 これらのコンポーネントは、Rapid Wizard Installation ツール (rapidwiz) を使用してインストールします。
Oracle E-Business Suite は rapidwiz を使用して、single-node、two-nodeまたはmulti-node方式でインストールできます。
single-node 方式でインストールすると、 単一ノードに Database Server、Web Server、Forms Server、Concurrent Manager Server、と Reports Server がインストールされます。
two-node 方式でインストールすると、1 つのノードに Database Server、Concurrent Manager Server、および Reports Server がインストールされ、他方のノードに Forms Server と Web Server がインストールされます。
multi-node 方式でインストールする場合は、最大 5 ノードを任意に組み合わせて、Database Server、Web Server、Forms Server、Concurrent Manager Server、および Reports Server のインストール先を指定できます。
Database Server — rapidwiz を使用すると、単一データベースインスタンスとしてインストールされます。Database Server は、Sun Cluster でのフェイルオーバーサービスとして、Sun Cluster HA for Oracle に管理させる必要があります。
Web Server — rapidwiz を使用すると、Web Server (Apache) がノードにインストールされます。Sun Cluster で使用する場合、Web Server は Sun Cluster HA for Apache によって管理されます。Sun Cluster 内のフェイルオーバーサービスまたはスケーラブルサービスとして配備できます。
Forms Server、Concurrent Manager Server、および Reports Server — rapidwiz を使用してどのようにインストールするかによって、Forms Server、Concurrent Manager Server、および Reports Server を同一ノードにインストールすることも、異なるノードにインストールすることもできます。ただし、これらすべてのコンポーネントを Sun Cluster 内のフェイルオーバーサービスとして管理できるのは、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite だけです。
Oracle E-Business Suite をクラスタファイルシステムにインストールする — Rapid Install を使用して Oracle E-Business Suite をインストールする場合、次の制限事項を守る必要があります。
次の表に、マウントポイントと使用できるファイルシステムのタイプを示します。ローカル、フェイルオーバーファイルシステム (FFS)、または広域ファイルシステム (GFS) があります。
表 1–4 データベース層
マウントポイント |
ファイルシステムのタイプ |
---|---|
<dbname>DATA |
FFS または GFS |
<dbname>DB |
ローカル、FFS、または GFS |
<dbname>ORA |
ローカル、FFS、または GFS |
表 1–5 アプリケーション層
マウントポイント |
ファイルシステムのタイプ |
---|---|
<dbname>COMN_TOP |
FFS または GFS |
<dbname>APPL_TOP |
FFS または GFS |
<dbname>APPLCSF |
FFS または GFS |
広域ファイルシステムをマウントする場合は /global という接頭辞を指定し、フェイルオーバーファイルシステムをマウントする場合は /local という接頭辞を指定するようにしてください。 必須ではありませんが、こうするのが最も良い方法とされています。