表 1–1 に、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成に必要な作業を示します。指定された順番どおりに、各作業を行ってください。
表 1–1 作業マップ : Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成
作業 |
参照先 |
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インストールを計画する | |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールする | |
インストールと構成を確認する | |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access を登録して構成する | |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成を確認する | |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access の障害モニターを理解する | |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access をデバッグする |
HA エージェントは SWIFTAlliance Access バージョン 4 およびバージョン 5 で動作します。SWIFTAlliance Access は DCE に依存するので、Solaris 対応の IBM DCE バージョン v3.2 ソフトウェアがインストールされている必要があります。SWIFTAlliance AccessTM は SWIFT の商標です。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access データサービスのメカニズムによって、Sun Cluster サービスの順序正しい起動、停止、障害モニター、自動フェイルオーバーを実行できます。次の Sun Cluster コンポーネントは、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access データサービスによって保護されます。
表 1–2 コンポーネントの保護
コンポーネント |
保護するデータサービス |
---|---|
DCE デーモン |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access |
HA エージェントが提供する障害モニターは、DCE コンポーネント専用です。したがって、SWIFTAlliance Access が停止した場合、自動的な再起動は行なわれません。この動作は、SWIFT から明示的に要求されたものです。 Sun Cluster ソフトウェアに不慣れなユーザーは、クラスタ上で稼働していない場合と同様にこのアプリケーションを操作できます。HA エージェントは、起動、停止、フェイルオーバー、およびスイッチオーバーを実行します。したがって、ノードで障害が発生すると、他のノードでアプリケーションが自動的に起動します。
ここでは、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成の計画について説明します。
次の制限事項を守らないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す制限事項を考慮して、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成の計画を行ってください。ここでは、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access にのみ適用されるソフトウェアとハードウェア構成の制限事項を示します。
すべてのデータサービスに適用される制限事項については、Sun Cluster ご使用にあたって を参照してください。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access は HA エージェントとしてのみ構成できます。スケーラブルエージェントとして構成することはできません。
SWIFTAlliance Access ソフトウェアは、グローバルファイルシステムにインストールする必要があります。フェイルオーバーファイルシステムを使用するのが最良です。IBM DCE ソフトウェアは、ローカルストレージにインストールする必要があります。
次の要件を満たさないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す要件に従って、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成の計画を行ってください。これらの要件は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access にのみ適用されます。 Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のインストールと構成を始める前に、次の要件を満たしておく必要があります。必須パスレベルのインストールとソフトウェアそのもののインストールについては、SWIFTAlliance Access のインストールガイドに従ってください。
Sun Cluster コンポーネントと依存関係 — Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access データサービスは、Sun Cluster インスタンスとそれぞれのコンポーネントを保護するように構成できます。以下、各コンポーネントとコンポーネント間の依存関係について簡単に説明します。
表 1–3 Sun Cluster と依存関係 (-> 記号で示す)
コンポーネント |
説明 |
---|---|
DCE デーモン |
-> SUNW.LogicalHost リソース |
SWIFTAlliance Access |
-> SUNW.LogicalHost リソース -> SUNW.HAStoragePlus リソース SUNW.HAStoragePlus リソースは、SWIFTAlliance Access システムのマウントポイントを管理し、ファイルシステムがマウントされるまでは Sun Cluster が起動しないようにします。 -> DCE デーモン |
Sun Cluster コンポーネントには構成/登録ファイルが 2 つあり、ファイルは /opt/SUNWscsaa/util に格納されています。これらのファイルによって、デフォルト値を使用して Sun Cluster に Sun Cluster コンポーネントを登録できます。
これらのファイル内では、適切な依存関係がすでに定義されています。リソースに別の名前を使用する場合は、 saa_config ファイルを更新してから saa_register スクリプトを実行してください。
ここでは、SWIFTAlliance Access をインストールして構成する手順について説明します。
このあとのセクションでは、SWIFTAlliance Access 用の特定のディレクトリへの参照が行なわれますが、これらのディレクトリはユーザーが選択できます。
次の手順で、SWIFTAlliance Access をインストールして構成します。
SWIFTAlliance Access 用のリソースを作成します。
SWIFTAlliance Access 用のリソースグループを作成する –
# scrgadm -a -g swift-rg |
論理ホストを作成する – DCE には論理ホストが必要です。両方のクラスタノードで、/etc/hosts ファイルにホスト名と IP アドレスを必ず追加してください。論理ホストを登録してリソースグループに追加します。
# scrgadm -a -L -g swift-rg -j swift-saa-lh-rs -l swift-lh |
デバイスグループとファイルシステムを作成する — SWIFTAlliance Access 用のデバイスグループとファイルシステムを作成します。グローバルファイルシステムの作成手順については、『Sun Cluster 3.1 ソフトウェアのインストール』を参照してください。
HAstoragePlus リソースを作成する – グローバルストレージを使用できますが、できるだけ HAStoragePlus フェイルオーバーリソースを作成して、 SWIFTAlliance Access アプリケーションと構成データを組み込んでください。
例ではパスとして /global/saadg/alliance を使用していますが、任意の保管場所を選択できます。
# scrgadm -a -g swift-rg \ -j swift-ds \ -t SUNW.HAStoragePlus \ -x FilesystemMountPoints=/global/saadg/alliance |
リソースグループをオンラインにする — リソースグループをオンラインにして IP アドレスを有効にし、ストレージにアクセスします。
# scswitch -Z -g swift-rg |
構成ディレクトリを作成する —SWIFTAlliance Access 情報を保管する構成ディレクトリを作成し、/usr からのリンクを作成します。
# cd /global/saadg/alliance |
# mkdir swa |
# ln -s /global/saadg/alliance /usr/swa |
すべてのノードに IBM DCE クライアントソフトウェアをインストールする – SWIFTAlliance Access は IBM DCE クライアントソフトウェアを必要とします。SWIFTAlliance Access アプリケーションより先にインストールして構成する必要があります。
IBM DCE クライアントソフトウェアをインストールする — ローカルディスクを使用してこのソフトウェアをインストールします。このソフトウェアは、Sun のパッケージ形式で配布されています。 (IDCEclnt)インストールされたファイルは、システム上のさまざまな場所に置かれるので、グローバルファイルシステムにインストールすることは推奨できません。このソフトウェアは、すべてのノードにインストールする必要があります。
# pkgadd -d ./IDCEclnt.pkg |
# /opt/dcelocal/tcl/config.dce —cell_name swift —dce_hostname swift-lh RPC |
すべてのノードでテストを実行します。
# /opt/dcelocal/tcl/start.dce |
dced デーモンが動作していることを確認します。
# /opt/dcelocal/tcl/stop.dce |
SWIFTAlliance Access ソフトウェアをインストールする — このソフトウェアのインストールには、共用ストレージを使用します。このインストール作業では、システムファイルを変更したあと、システムを再起動します。再起動後に、同じノード上でインストールを続ける必要があります。もう 1 つのノードでもソフトウェアのインストールを繰り返しますが、アクセス コードを指定する前にインストールを終える必要があります。
SWIFTAlliance Access のその他の構成 — クライアントがフェイルオーバー IP アドレスに接続できるように、SWIFTAlliance Access ソフトウェアのデータサブディレクトリに、.alliance_ip_name という名前のファイルを作成する必要があります。例と同じファイルシステムを使用する場合、ディレクトリは /global/saadg/alliance/data になります。ファイルには、SAA リソース内に設定された論理ホストの IP アドレスを指定する必要があります。
ここではインストールと構成を確認する手順について説明します。
次の手順で、インストールと構成を確認します。データサービスをまだインストールしていないため、この手順ではアプリケーションが HA として構成されているかを確認することはできません。
SWIFTAlliance Access アプリケーションを起動します。
# su - all_adm |
アプリケーションの GUI が起動します。DCE が起動していない場合は、GUI から起動してください。「OS Configuration」、「DCE RPC」 、「Alliance」、「Start SWIFTAlliance Servers」の順に選択します。
アプリケーションをテストします。
GUI を起動し、メニュー項目を「Alliance」、「Start User Interface」の順に選択します。
SWIFTAlliance Access アプリケーションを停止します。
GUI が起動していない場合は、GUI を起動します。
# su - all_adm |
メニューを「Alliance」、「Stop SWIFTAlliance Servers」の順に選択します。
Sun Cluster を初めてインストールするときに、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールしなかった場合は、次の手順でパッケージをインストールしてください。この手順は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールする各クラスタノードで実行します。この手順を実行するには、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。
複数のデータサービスを同時にインストールする場合は、『Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェアのインストール』の「ソフトウェアのインストール」に記載されている手順を実行してください。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージは、次のどちらかのインストールツールを使用してインストールします。
Web Start プログラム
scinstall ユーティリティー
Web Start プログラムは、Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 より前のリリースでは利用 できません。
Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) のどちらでも実行できます。作業の内容と順序は、CLI でも GUI でも同様です。 Web Start プログラムの詳細は、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。
CD-ROM がロードされているマシンにリモート接続している場合に GUI で Web Start プログラムを実行するときは、DISPLAY
環境変数が設定されていることを確認してください。この環境変数が設定されていないと、Web Start プログラムは CLI を使用して実行されます。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールするクラスタノードで、スーパーユーザーになります。
CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM をロードします。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行され、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、CD-ROM は /cdrom/scdataservices_3_1_vb ディレクトリに自動的にマウントされます。
CD-ROM の Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access コンポーネントディレクトリに移動します。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access データサービス用の Web Start プログラムはこのディレクトリにあります。
# cd /cdrom/scdataservices_3_1_vb/components/SunCluster_HA_SWIFT_3.1 |
Web Start プログラムを起動します。
# ./installer |
表示される手順に従って、ノードに Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールします。
インストールが完了すると、Web Start プログラムがインストールサマリを提供します。このサマリによって、インストール中に Web Start プログラムが作成したログを表示できます。これらのログは、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。
Web Start プログラムを終了します。
CD-ROM ドライブから Sun Cluster Agents CD-ROM を読み取り解除します。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access の登録と構成 に進みます。
ここでは Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージのインストール手順について説明します。
次の手順を使用して、SC3.1 に Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールします。この作業には、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。この手順は、Sun Cluster の初期インストール時にデータサービス パッケージをインストールしていない場合を想定しています。
Sun Cluster のインストール時に Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールした場合は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access の登録と構成 に進んでください。
それ以外の場合は、次の手順で、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールします。この作業は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access データサービスを実行できるすべてのノードで行います。
CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM を挿入します。
オプションを指定しないで scinstall ユーティリティを実行します。
scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。
メニューオプション「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。
scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。
Sun Cluster Agents CD-ROM のパスを指定します。
ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。
メニュー オプションの 「q) 完了」 を選択します。
「他のデータサービスも表示しますか」という問いに yes を入力します。
ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。
インストールするデータサービスを指定します。
選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、この選択内容の確認が求められます。
scinstall ユーティリティーを終了します。
ドライブから CD を取り出します。
ここでは Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access の構成手順について説明します。
次の手順で、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access をフェイルオーバーデータサービスとして構成します。この手順は、Sun Cluster の初期インストール時にデータサービスパッケージをインストールしている場合を想定しています。
Sun Cluster の初回のインストール時に Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールしていない場合は、scinstall を使用して Sun Cluster に Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access パッケージをインストールする に進んでください。
それ以外の場合は、次の手順で、フェイルオーバーサービスとして Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access データサービスを構成します。手順 1 から 6 は、通常は IBM DCE と SWIFTAlliance Access ソフトウェアをインストールするための準備として、すでに行われています。SWIFTAlliance Access をインストールして構成する を参照してください。したがって、通常は手順 7 から実行します。
Sun Cluster のホストとなるクラスタノードの 1 つで、スーパーユーザーになります。
# scrgadm -a -t SUNW.gds |
SUNW.HAStoragePlus というリソースタイプを登録します。
# scrgadm -a -t SUNW.HAStoragePlus |
# scrgadm -a -g swift-rg |
Sun Cluster ディスク記憶装置用のリソースを作成します。
# scrgadm -a -j swift-ds \ -g swift-rg \ -t SUNW.HAStoragePlus \ -x FilesystemMountPoints=/global/saadg/alliance |
Sun Cluster 論理ホスト名用のリソースを作成します。
# scrgadm -a -L -j swift-lh-rs \ -g swift-rg \ -l swift-lh |
SWIFTAlliance Access 用のリソースを作成します。
最も簡単な方法は、SWIFTAlliance Access HA エージェントに組み込まれている登録スクリプトを実行することです。 このスクリプトを実行する前に、リソース名が /opt/SUNWscsaa/util/saa_config に設定されている名前と一致していることを確認してください。
# /opt/SUNWscsaa/util/saa_register |
Sun Cluster ディスク記憶装置と 論理ホスト名のリソースが組み込まれたフェイルオーバーリソースグループを有効にします。
# scswitch -Z -g swift-rg |
手動で SWIFTAlliance Access インスタンスを起動します。
su - all_adm The GUI will open up. From within the GUI, select the menu Alliance - Start Alliance Servers |
手動で SWIFTAlliance Access を停止します。
su - all_adm The GUI will come up. Stop the application from within the GUI. |
各 Sun Cluster リソースを有効にします。
# scstat -g # scswitch -e -j Sun Cluster-resource |
ここでは、データサービスが正しくインストールされて構成されているかどうかを確認する手順について説明します。
次の手順で、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access が正しくインストールされ、構成されているかどうかを確認します。
Sun Cluster のホストとなるクラスタノードの 1 つで、スーパーユーザーになります。
すべての Sun Cluster リソースがオンラインになっていることを scstat で確認します。
# scstat |
オンラインになっていない Sun Cluster リソースごとに、次のように scswitch コマンドを使用します。
# scswitch -e -j Sun Cluster- resource |
scswitch コマンドを実行し、 Sun Cluster リソースグループをほかのクラスタノード (node2 など) に切り替えます。
# scswitch -z -g swift-rg -h node2 |
SWIFTAlliance Access が最初のノードでは停止し、もう 1 つのノードでは再起動することを確認します。フェイルオーバーファイルシステムを使用している場合は、最初のノードからファイルシステムがなくなり、第 2 ノードにマウントされます。
この情報は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access 障害モニターを理解するうえで役立ちます。ここでは、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access 障害モニターのプローブアルゴリズムまたは機能について説明し、プローブの失敗に関連する条件、メッセージ、回復処理を示します。
障害モニターの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access 障害モニターでは、リソースタイプ SUNW.gds と同じリソースプロパティを使用します。使用するリソースプロパティの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。
障害モニターが検証するのは DCE デーモンだけです。SWIFTAlliance Access に組み込まれている実行可能ファイルは検証しません。これは Swift からの明示的な要求です。オペレータはクラスタを意識しないで、SWIFTAlliance Access を起動したり停止したりできます。
自動フェイルオーバーが発生した場合、通常は DCE に問題があります。SWIFTAlliance Access アプリケーションによるフェイルオーバーは、現在のノードで起動できなかった場合だけ発生します。
ここでは、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のデバッグを有効にする方法について説明します。
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access は複数の Sun Cluster インスタンスで使用できます。デバッグは、すべての Sun Cluster インスタンスに対して有効にすることも、特定の Sun Cluster インスタンスに対して有効にすることもできます。
Sun Cluster コンポーネントごとに DEBUG ファイルがあり、/opt/SUNWscsaa/etc に格納されます。saa は個々の Sun Cluster コンポーネントを表す 3 文字の略語です。
これらのファイルによって、Sun Cluster の特定のノードで特定の Sun Cluster インスタンスに対してデバッグを有効にすることも、またはすべての Sun Cluster インスタンスに対してデバッグを有効にすることもできます。Sun Cluster 全体にわたって、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access のデバッグを有効にしなければならない場合は、Sun Cluster 内のすべてのノードでこの手順を繰り返す必要があります。
/etc/syslog.conf を編集します。
/etc/syslog.conf を編集し、daemon.notice を daemon.debug に変更します。
# grep daemon /etc/syslog.conf *.err;kern.debug;daemon.notice;mail.crit /var/adm/messages *.alert;kern.err;daemon.err operator # |
daemon.notice を daemon.debug に変更し、syslogd を再起動します。次に示す grep daemon /etc/syslog.conf コマンドの出力例では、daemon.debug が設定されています。
# grep daemon /etc/syslog.conf *.err;kern.debug;daemon.debug;mail.crit /var/adm/messages *.alert;kern.err;daemon.err operator # # pkill -1 syslogd # |
/opt/SUNWscsaa/etc/config を編集します。
/opt/SUNWscsaa/etc/config を編集し、 DEBUG= を DEBUG=ALL または DEBUG= resource に変更します。
# cat /opt/SUNWscsaa/etc/config # # Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. # Use is subject to license terms. # # Usage: # DEBUG=<RESOURCE_NAME> or ALL # DEBUG=ALL # |
デバッグを無効にするには、この手順を逆に実行して下さい。