Sun Cluster で VxVM 名前空間を保持するには、VxVM のディスクグループまたはボリュームの変更を Sun Cluster ディスクデバイスグループの構成の変更として登録する必要があります。 変更を登録することによって、すべてのクラスタノードを確実に更新できます。 名前空間に影響を与える構成の変更の例としては、ボリュームの追加、削除、名前変更などがあります。 また、ボリュームのアクセス権、所有者、グループID の変更なども名前空間に影響を与えます。
ディスクグループを Sun Cluster ディスクデバイスグループとしてクラスタに登録した後は、VxVM コマンドを使用して VxVM ディスクグループをインポートまたはデポートしてはいけません。 ディスクグループのインポートやデポートが必要な場合は、すべて Sun Cluster ソフトウェアによって処理します。
各 VxVM ディスクグループには、クラスタ全体で一意のマイナー番号が与えられています。 デフォルトでは、ディスクグループを作成したときに、VxVM によって 1000 の倍数の乱数がディスクグループのベースマイナー番号として選択されます。 少数のディスクグループしかないほとんどの構成では、このマイナー番号で十分一意性を保証できます。 ただし、新たに作成したディスクグループのマイナー番号が、以前別のクラスタノードにインポートしたディスクグループのマイナー番号と衝突することがあります。 この場合、Sun Cluster ディスクデバイスグループは登録できません。 この問題を解消するには、新しいディスクグループに一意の値である新しいマイナー番号を付けたうえで、Sun Cluster ディスクデバイスグループとして登録してください。
ミラー化したボリュームを設定している場合、ダーティーリージョンログ (DRL) を使用すると、ノードに障害が発生してからボリュームが回復するまでの時間を短縮できます。 入出力のスループットが低下することになりますが、DRL の使用を強くお勧めします。
VxVM は、chmod コマンドをサポートしません。 VxVM で広域デバイスのアクセス権を変更する方法については、VxVM の管理者ガイドを参照してください。
Sun Cluster 3.1 4/04 ソフトウェアは、同じノードから複数のパスを管理する VxVM Dynamic Multipathing (DMP) をサポートしません。
VxVM を使用して Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 用の共有ディスクグループを設定する場合、『VERITAS Volume Manager Administrator's Reference Guide』に説明されている VxVM のクラスタ機能を使用します。 Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 用の共有ディスクグループの作成は、その他のディスクグループの作成と異なります。 Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 用の共有ディスクグループをインポートするには、 vxdg -s を使用する必要があります。 Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 用の共有ディスクグループをクラスタフレームワークに登録してはいけません。 VxVM ディスクグループを作成する方法については、SPARC: ディスクの初期化時に新しいディスクグループを 作成する (VERITAS Volume Manager) を参照してください。