クラスタ内のパブリックネットワークインタフェース上で動的再構成 (DR) を実行するときには、いくつかの問題を考える必要があります。
Solaris 8 の DR 機能の説明で述べられているすべての必要条件、手順、制限は Sun Cluster の DR サポートにも適用されます (オペレーティング環境での休止操作をしない場合を除く)。 したがって、Sun Cluster ソフトウェアで DR 機能を使用する前には必ず、Solaris の DR 機能についての説明を熟読してください。 特に、DR Detach 操作中に、ネットワークに接続されていない入出力デバイスに影響する問題について確認してください。
DR ボード削除操作は、パブリックネットワークインタフェースがアクティブでないときだけ成功します。 アクティブなパブリックネットワークインタフェースを削除する前に、if_mpadm(1M) コマンドを使用して、IP アドレスをマルチパスグループ内の削除する予定のアダプタから代替アダプタに切り換えます。
アクティブなネットワークインタフェースを適切に無効にせずにパブリックネットワークインタフェースカードを削除しようとした場合、Sun Clusterはその操作を拒否して、その操作から影響を受けるインタフェースを識別します。
2 つのアダプタを持つマルチパスグループの場合、無効にしたネットワークアダプタ上で DR 削除操作を実行している間に残りのネットワークアダプタに障害が発生すると、可用性に影響が生じます。 これは、DR 操作の間は、残りのネットワークアダプタのフェイルオーバー先が存在しないためです。
パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行するときは、次の手順をその順番どおりに行います。
表 6–4 作業リスト: パブリックネットワークインタフェースでの動的再構成
目次 |
参照箇所 |
---|---|
1. if_mpadm を使用して、IP アドレスをマルチパスグループ内の削除する予定のアダプタから代替アダプタへの切り換えを実行 |
if_mpadm (1M) のマニュアルページ。 適切な Solaris のマニュアル: Solaris 8: 『IP ネットワークマルチパスの管理』 Solaris 9: 『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』 |
2. ifconfig コマンドを使用して、マルチパスグループからアダプタを削除 |
適切な Solaris のマニュアル: Solaris 8: 『IP ネットワークマルチパスの管理』 Solaris 9: 『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』 ifconfig(1M) のマニュアルページ。 |
3. パブリックネットワークインタフェース上で DR 操作を実行 |
「Solaris 8 on Sun Hardware」コレクションと「Solaris 9 on Sun Hardware」コレクションの『Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル』と『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration リファレンスマニュアル』 |