Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

例 — クラスタノードを保守状態にする

次に、クラスタノードを保守状態にして、その結果を確認する例を示します。 scstat -q の出力では、phys-schost-1 のノードの投票数は 0 (ゼロ) で、その状態はオフラインです。 定足数の概要では、投票数も減っているはずです。 構成によって異なりますが、Quorum Votes by Device の出力では、いくつかの定足数ディスクデバイスも offline である可能性があります。


[保守状態にするノード上で次を実行する:]
phys-schost-1# scswitch -S -h phys-schost-1
phys-schost-1# shutdown -g0 -y -i0

[クラスタ内の別のノード上:]
phys-schost-2# scconf -c -q node=phys-schost-1,maintstate
phys-schost-2# scstat -q

-- 定足数の概要 --
  可能な定足数投票数:       2
  必要な定足数投票数:       2
  現在の定足数投票数:       2

-- ノードによる定足数の投票数 --
                    ノード名           現在の数 可能な数 状態
                    ---------           ------- -------- ------
  ノードの投票数:       phys-schost-1       0        0      Offline
  ノードの投票数:       phys-schost-2       1        1       Online
  ノードの投票数:       phys-schost-3       1        1       Online

-- デバイスによる定足数の投票数 --
                    デバイス名         現在の数 可能な数 状態
                    -----------         ------- -------- ------
  デバイスの投票数:     /dev/did/rdsk/d3s2  0        0       Offline
  デバイスの投票数:     /dev/did/rdsk/d17s2 0        0       Offline
  デバイスの投票数:     /dev/did/rdsk/d31s2 1        1       Online