Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

フェイルオーバーまたはスイッチオーバーの管理ガイドライン

主クラスタで障害が発生した場合、できるだけ速やかにアプリケーションを二次クラスタにスイッチオーバーする必要があります。 二次クラスタがテイクオーバーできるようにするには、DNS を更新する必要があります。 さらに、二次ボリュームをアプリケーションファイルシステムのマウントポイントディレクトリにマウントする必要があります。

DNS は、クライアントをアプリケーションの論理ホスト名に関連付けます。 フェイルオーバーまたはスイッチオーバーの後、主クラスタへの DNS マッピングを削除し、二次クラスタへの DNS マッピングを作成します。 DNS がどのようにクライアントをクラスタにマッピングするかを下図に示します。

図 6–6 クライアントからクラスタへの DNS マッピング

DNS がどのようにクライアントをクラスタにマッピングするかを示す図

DNS を更新するには、nsupdate コマンドを使用します。 詳細は、nsupdate(1M) のマニュアルページを参照してください。 フェイルオーバーやスイッチオーバーの処理例については、フェイルオーバーとスイッチオーバーの処理例を参照してください。

修復後は、 主クラスタをオンラインに戻せます。 元の主クラスタにスイッチバックするには、次の手順を実行します。

  1. 主クラスタと二次クラスタを同期させ、主ボリュームが最新のものであることを確認します。

  2. クライアントが主クラスタのアプリケーションにアクセスできるように、DNS を更新します。

  3. アプリケーションファイルシステムのマウントポイントディレクトリに主ボリュームをマウントします。