フェイルオーバーアプリケーションは、常に単一のノード上で実行されます。 ノードで障害が発生すると、アプリケーションは同じクラスタ内の別のノードにフェイルオーバーします。 フェイルオーバーアプリケーション向けリソースグループは、以下の特徴を持っていなければなりません。
アプリケーションリソースグループがスイッチオーバーまたはフェイルオーバーされた場合、 HAStoragePlus リソースにデバイスグループをスイッチオーバーさせる
デバイスグループは、複製リソースグループとアプリケーションリソースグループに結び付けられています。 したがって、アプリケーションリソースグループがスイッチオーバーすると、デバイスグループと複製リソースグループもスイッチオーバーします。 アプリケーションリソースグループ、複製リソースグループおよびデバイスグループは、同じノードによって制御されます。
ただし、デバイスグループや複製リソースグループがスイッチオーバーまたはフェイルオーバーしても、アプリケーションリソースグループはスイッチオーバーやフェイルオーバーを行いません。
アプリケーションデータが広域マウントされている場合は、アプリケーションリソースグループに HAStoragePlus リソースを必ず入れなければならないわけではありませんが、入れることをお勧めします。
アプリケーションデータがローカルマウントされている場合は、アプリケーションリソースグループに HAStoragePlus リソースを必ず入れなければなりません。
HAStoragePlus リソースがないと、アプリケーションリソースグループがスイッチオーバーまたはフェイルオーバーしても、複製リソースグループとデバイスグループのスイッチオーバーやフェイルオーバーは行われません。 スイッチオーバーやフェイルオーバーの後は、アプリケーションリソースグループ、複製リソースグループおよびデバイスグループは同じノードからは制御されません。
HAStoragePlus については、SUNW.HAStoragePlus(5) のマニュアルページを参照してください。
主クラスタでオンライン、二次クラスタでオフラインとなる
二次クラスタが主クラスタをテイクオーバーした場合は、二次クラスタ上のアプリケーションリソースグループをオンラインにします。
フェイルオーバーアプリケーションでのアプリケーションリソースグループと複製リソースグループの構成を下図に示します。