1 つまたは複数のクラスタノードを、他のクラスタノードをクライアントとして使用して、高可用性 NFS サーバーとして実行できますか。
実行できません。ループバックマウントは行わないでください。
リソースグループマネージャー (RGM) によって制御されていないアプリケーションでクラスタファイルシステムを使用できますか。
使用できます。 ただし、RGM の制御下にないと、アプリケーションは、実行されているノードに障害があった場合、手動で再起動する必要があります。
クラスタファイルシステムは例外なく、/global ディレクトリの下にマウントポイントが必要ですか。
いいえ、必ずしも必要ではありません。ただし、 /globalなど、同じマウントポイントの下にクラスタファイルシステムを配置すると、これらのファイルシステムの整理や管理が容易になります。
クラスタファイルシステムを使用した場合と NFS ファイルシステムをエクスポートした場合の違いは何ですか。
次に示すいくつかの違いがあります。
クラスタファイルシステムは広域デバイスをサポートします。 NFS は、デバイスへの遠隔アクセスをサポートしません。
クラスタファイルシステムには広域名前空間があります。 したがって、必要なのは 1 つのマウントコマンドだけです。 これに対し、NFS では、ファイルシステムを各ノードにマウントする必要があります。
クラスタファイルシステムは、NFS よりも多くの場合でファイルをキャッシュします。 たとえば、ファイルが、読み取り、書き込み、ファイルロック、非同期入出力のために複数のノードからアクセスされている場合です。
クラスタファイルシステムは、リモート DMA とゼロコピー機能を提供する、将来の高速クラスタインターコネクトを利用するよう作られています。
クラスタファイルシステムのファイルの属性を (chmod(1M) などを使用して) 変更すると、変更内容はすべてのノードでただちに反映されます。 エクスポートされた NFS ファイルシステムでは、この処理に時間がかかる場合があります。
ファイルシステム /global/.devices/node@<nodeID> がクラスタノード上にあります。 高可用性と広域属性を与えたいデータをこのファイルシステムに格納できますか。
広域デバイス名前空間が格納されているこれらのファイルシステムは、 一般的な使用を目的としたものではありません。 これらのファイルシステムは広域的な属性をもっていますが、広域的にアクセスされることはありません。つまり、個々のノードは、自身の広域デバイス名前空間にしかアクセスしません。 ノードが停止している場合、停止しているノード用のこの名前空間に他のノードがアクセスすることはできません。 これらのファイルシステムは、高可用性を備えてはいません。 したがって、高可用性や広域属性を与えたいデータをこれらのファイルシステムに格納すべきではありません。