すべてのコールバックメソッドは構成プロパティにアクセスする必要があります。 DSDL は、以下により、プロパティへのアクセスを容易にします。
環境の初期化
プロパティ値を簡単に取得できる関数セットの提供
scds_initialize 関数 (各コールバックメソッドの開始時に呼び出す必要がある) は、次の処理を行います。
RGM がコールバックメソッドに渡すコマンド行引数 (argc と argv[]) を検査および処理します。そのため、コマンド行解析関数を作成する必要はありません。
他の DSDL 関数が使用できるように内部データ構造を設定します。 たとえば、DSDL で提供されている関数によって RGM から取得されたプロパティ値はこのデータ構造に格納されます。 同様に、コマンド行から入力された値 (RGM から取得された値よりも優先される) もこのデータ構造に格納されます。
Validate メソッドの場合、scds_initialize はコマンド行で渡されたプロパティ値を解析します。そのため、Validate 用の解析関数を作成する必要はありません。
また、scds_initialize 関数はロギング環境を初期化して、障害モニターの検証設定の妥当性を検査します。
DSDL は、リソース、リソースタイプ、リソースグループのプロパティ、および、よく使用される拡張プロパティを取得するための関数セットを提供します。 これらの関数は、次のような規則に従って、プロパティへのアクセスを標準化しています。
各関数は、scds_initialize から戻されるハンドル引数だけを取ります。
各関数が特定のプロパティに対応します。 関数の戻り値のタイプは取得するプロパティ値のタイプに一致します。
値は scds_initialize によってあらかじめ算出されているため、関数はエラーを戻しません。 新しい値がコマンド行で渡された場合を除き、関数は RGM から値 を取得します。