Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

生成されたソースコードの編集

リソースタイプを作成するプロセスを簡単にするために、Agent Builder は入力数を制限しています。必然的に、生成されるリソースタイプの範囲も制限されます。 したがって、より複雑な機能、たとえば、追加のプロパティの妥当性を検査したり、Agent Builder がエクスポーズしないパラメータを調整したりする機能を追加するには、生成されたソースコードまたは RTR ファイルを修正する必要があります。

ソースファイルは install_directory/rt_name/src ディレクトリに置かれます。 Agent Builder は、ソースコード内においてコードを追加できる場所にコメント文を埋め込みます。 このようなコメントの形式は次のとおりです (C コードの場合)。


/* User added code -- BEGIN vvvvvvvvvvvvvvv */
/* User added code -- END   ^^^^^^^^^^^^^^^ */


注 –

これらのコメント文は Korn シェルコードの場合も同じです。ただし、コメント行の先頭にはシャープ記号 (#) が使用されます。


たとえば、rt_name.h は、異なるプログラムが使用するすべてのユーティリティールーチンを宣言します。 宣言リストの最後はコメント文になっており、ここでは自分のコードに追加したいルーチンを宣言できます。

install_directory/rt_name/src ディレクトリには、適切なターゲットとともに、Makefile も生成されます。 make コマンドを使用すると、ソースコードを再コンパイルできます。また、make pkg コマンドを使用すると、リソースタイプパッケージを生成し直すことができます。

RTR ファイルは install_directory/rt_name/etc ディレクトリに置かれます。 RTR ファイルは標準のテキストエディタで編集できます。RTR ファイルの詳細については、リソースとリソースタイププロパティの設定を参照してください。プロパティの詳細については、付録 A 「標準プロパティ」 を参照してください。