Oracle UDLM のインストールには、以下の作業があります。
ノードの準備
IOracle UDLM ソフトウェアのインストール
Oracle UDLM ソフトウェアが正しく動作するためには、すべてのクラスタノードに十分な共有メモリーが必要です。 インストール手順については、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の CD-ROM を参照してください。 Sun Cluster ノードを準備するため、次の作業が終了しているかを確認してください。
Oracle ユーザーアカウントとデータベース管理グループが正しく設定されているか。
Oracle UDLM の共有メモリー要件をサポートするようにシステムが構成されているか。
次の手順は、各クラスタノードでスーパーユーザーで実行してください。
各ノード上で、/etc/group ファイルにデータベース管理者グループ用のエントリを作成し、このグループに潜在的なユーザーを追加します。
通常、このグループの名前は、dba です。 root および oracle が dba グループのメンバーであることを確認し、必要に応じて他のデータベース管理者 (DBA) ユーザーのエントリを追加します。 グループ ID が Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters を実行するすべてのノードで同じであるかを確認します。 たとえば、次のエントリを /etc/group ファイルに追加します。
dba:*:520:root,oracle |
ネットワークネームサービス内に、ネットワーク情報サービス (NIS) や NIS+ などのネームサービスのエントリを作成して、データサービスのクライアントに情報を提供できます。 また、ローカルの /etc ファイルにエントリを作成し、ネットワークネームサービスに依存しないようにできます。
各ノード上で、/etc/passwd ファイルに Oracle ユーザー ID 用のエントリ (グループおよびパスワード) を作成し、pwconv( 1M) コマンドを実行して、 /etc/shadow ファイルにエントリを作成します。
通常、Oracle ユーザー ID は、oracle です。 たとえば、次のエントリを /etc/passwd ファイルに追加します。
# useradd -u 120 -g dba -d /oracle-home oracle |
ユーザー ID が Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters を実行するすべてのノードで同じであるかを確認します。
Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 用のクラスタ環境を設定したあと、Oracle UDLM ソフトウェアをインストールする へ移動して各クラスタノードに Oracle UDLM ソフトウェアをインストールします。
Oracle UDLM ソフトウェアは、各ノードのローカルディスクにインストールする必要があります。
Oracle UDLM ソフトウェアをインストールする前に、データベース管理者グループと Oracle ユーザー ID のエントリが作成済みであるか確認してください。 詳細は、Sun Cluster ノードを準備する を参照してください。
クラスタノード上にインストールするクラスタノード上でスーパーユーザーになります。
Oracle UDLM ソフトウェアをインストールします。
インストール手順については、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters のインストールマニュアルを参照してください。
Oracle UDLM パッケージをインストールした時にエラーメッセージが発生していないかを確認してください。 パッケージのインストールでエラーが発生した場合は、Oracle UDLM ソフトウェアをインストールする前に問題を解決してください。
/etc/system ファイルを共有メモリの設定情報で更新します。
これらのパラメータは、クラスタで利用可能なリソースにもとづいて構成する必要があります。 適切な値を決定してください。ただし、Oracle UDLM がその構成要件に従って、共有メモリセグメントを作成できることを確認してください。
次に、/etc/system ファイルで構成するエントリの例を示します。
*SHARED MEMORY/ORACLE set shmsys:shminfo_shmmax=268435456 set semsys:seminfo_semmap=1024 set semsys:seminfo_semmni=2048 set semsys:seminfo_semmns=2048 set semsys:seminfo_semmsl=2048 set semsys:seminfo_semmnu=2048 set semsys:seminfo_semume=200 set shmsys:shminfo_shmmin=200 set shmsys:shminfo_shmmni=200 set shmsys:shminfo_shmseg=200 |
Oracle UDLM ソフトウェアがインストールされている各ノードをシャットダウンして、リブートします。
リブートする前に、Oracle UDLM ソフトウェアを正しくインストールして設定してあることを確認してください。 さらに、ボリュームマネージャパッケージのインストールも正しく行われているか確認してください。 VxVM を使用する場合は、ソフトウェアが正しくインストールされていること、また、VxVM クラスタ機能用のライセンスが有効であることを確認してください。 正しく構成されていないと、ノードでパニックが発生します。
詳しい手順については、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の「単一クラスタノードの停止と起動」を参照してください。
Oracle UDLM ソフトウェアを各クラスタノードにインストールしたあと、次の手順は使用するストレージ管理スキーマによって異なります。
クラスタファイルシステムなしで、VxVM を使用している場合は、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters データベース用の VxVM 共有ディスクグループの作成 に進んで、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters データベース用の共有ディスクグループを作成します。
それ以外の場合は、Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters の登録および設定に進んで、Sun Cluster Support for Oracle Parallel Server/Real Application Clusters を登録し、設定します。