Oracle ソフトウェアは、Alert_log_file 拡張プロパティに指定されたファイルに警告を記録します。 サーバー障害モニターはこのファイルを走査し、アクションが定義されている警告に対してアクションを実行します。
記録対象警告のうち、アクションが事前設定されているものについては、付録 A の表 A–2 を参照してください。 記録対象警告への対応を変更することで、事前設定アクションを変更するか、サーバー障害モニターが対応する新しい警告を定義します。
記録対象警告への対応を変更する場合は、カスタムアクションファイルにエントリを作成し、次のようにキーワードを設定します。
ERROR_TYPE に SCAN_LOG を設定します。
ERROR に、Oracle が Oracle 警告ログファイルに記録したエラーメッセージの文字列を特定する正規表現を設定します。
ACTION に必要なアクションを設定します。
サーバー障害モニターは、カスタムアクションファイルのエントリを指定された順に処理します。 記録対象警告と最初に一致したエントリだけが処理されます。 それ以後のエントリは一致しても無視されます。 正規表現を使用して複数の記録対象警告に対するアクションを指定する場合は、固有性の強いエントリを汎用性の強いエントリの前に指定してください。 汎用性の強いエントリを先に指定すると、固有性の強いエントリが無視される場合があります。
カスタムアクションファイルで、たとえば、正規表現 ORA-65 および ORA-6 で指定されたエラーに、それぞれ異なるアクションを定義するとします。 正規表現 ORA-65 を含むエントリが無視されないようにするには、このエントリを正規表現 ORA-6 を含むエントリの前に指定する必要があります。
次に、記録対象警告への対応を変更するカスタムアクションファイルのエントリの例を示します。
{ ERROR_TYPE=SCAN_LOG; ERROR="ORA-00600: internal error"; ACTION=RESTART; }
この例は、内部エラーに関する記録対象警告 への事前設定アクションを変更するカスタムアクションファイルのエントリです。 このエントリで指定される処理は、次のとおりです。
記録された警告にテキスト ORA-00600: internal error が含まれる場合、サーバー障害モニターが対応として実行するアクションは再起動です。
このエントリは、エラー検出時のデータベースとサーバー障害モニター間の接続状態に関係なく適用されます。
データベースとサーバー障害モニター間の接続状態は、エラー検出後も維持されます。
エラーが検出された場合でも、追加のメッセージがリソースのログファイルに出力されることはありません。