Sun Cluster Data Service for Siebel ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for Siebel 障害モニターの概要

この情報は、Sun Cluster HA for Siebel の障害モニターを理解するうえで役立ちます。

この節では、次の内容について説明します。

Sun Cluster HA for Siebel は、ゲートウェイ障害モニターとサーバー障害モニターという、2 種類の障害モニターを提供します。 以下、それぞれの障害モニターについて説明します。

拡張プロパティ

Sun Cluster HA for Siebel の障害モニターでは、次の拡張プロパティを使用します。 次の拡張プロパティを調整できます。 拡張プロパティを検討または設定する場合は、Sun Cluster HA for Siebel 拡張プロパティ を参照してください。

表 1–3 Sun Cluster HA for Siebel (SUNW.sblgtwy) の拡張プロパティ

名前/データタイプ 

説明  

Confdir_list(stringarray)

Siebel ゲートウェイルートディレクトリの場所 

デフォルト: なし

調整:作成時

表 1–4 Sun Cluster HA for Siebel SUNW.sblsrvr の拡張プロパティ

名前/データタイプ 

説明  

Confdir_list(stringarray)

Siebel サーバールートディレクトリの場所  

デフォルト:なし

調整:作成時

siebel_enterprise (string)

Siebel エンタープライズの名前 

デフォルト:なし

調整:作成時

siebel_serves (string)

Siebel サーバー名 

デフォルト: なし

調整:作成時

検証アルゴリズムと機能

Siebel ゲートウェイの障害モニター

Siebel ゲートウェイの障害モニターは、Siebel ゲートウェイのプロセスを監視します。 Siebel ゲートウェイプロセスが停止すると、障害モニターがそのプロセスを再起動するか、または別のノードにフェイルオーバーします。

Siebel サーバーの障害モニター

Siebel サーバーの障害モニターは、 thorough_probe_interval (秒数) の間隔で次の動作を実行します。

Siebel データベースを監視する

Siebel データベースで障害が発生すると、Siebel サーバーの状態が DEGRADED に設定されます。 Siebel データベースが改めて再起動したときに、Siebel サーバーリソースの検証機能が Siebel サーバーが動作しているかどうかを調べようとします。 このテストに失敗すると、Siebel サーバーは再起動するか、または別のノードにフェイルオーバーされます。

障害モニターはさらに、START メソッドの実行時に利用できなかった Siebel データベースが利用できるようになった時点で、Siebel サーバーを起動します。

Siebel ゲートウェイを監視する

Siebel ゲートウェイで障害が発生すると、Siebel サーバーの状態が DEGRADED に設定されます。 Siebel ゲートウェイが改めて再起動したときに、Siebel サーバーリソースの検証機能が Siebel サーバーが動作しているかどうかを調べようとします。 このテストに失敗すると、Siebel サーバーは再起動するか、または別のノードにフェイルオーバーされます。

障害モニターはさらに、START メソッドの実行時に利用できなかった Siebel ゲートウェイが利用できるようになった時点で、Siebel サーバーを起動します。

Siebel サーバーと有効なすべてのコンポーネントを監視する

Siebel サーバーで障害が発生すると、サーバーは再起動するか、または別のノードにフェイルオーバーされます。 Siebel コンポーネントのどれかで障害が発生すると、フレームワークに部分障害 (10%) が報告されます。 現在、コンポーネント障害を検出できるのは、英語版の Siebel をインストールした場合だけです。