アプリケーションソフトウェアおよびアプリケーション構成ファイルは、次のいずれかの場所にインストールできます。
各クラスタノードのローカルディスク – ソフトウェアと構成ファイルを個々のクラスタノードに配置すると、次のようなメリットが得られます。 あとでアプリケーションを更新する場合に、サービスを停止することなく実施できます。
ただし、ソフトウェアや構成ファイルの複数のコピーが存在するため、保守や管理をするファイルが増えるという欠点があります。
クラスタファイルシステム – アプリケーションバイナリをクラスタファイルシステムに格納した場合、保守や管理をするコピーが 1 つだけになります。 しかし、アプリケーションソフトウェアをアップグレードするには、クラスタ全体でデータサービスを停止する必要があります。 アップグレード時に多少の時間停止できるようであれば、アプリケーションおよび構成ファイルの 1 つのコピーをクラスタファイルシステムに格納することが可能です。
クラスタファイルシステムの作成方法については、『 Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の計画の章を参照してください。
HA ローカルファイルシステム - HAStoragePlus を使用すると、ローカルファイルシステムを Sun Cluster 環境に統合して、ローカルファイルシステムの可用性を高めることができます。 HAStoragePlus は、Sun Cluster でローカルファイルシステムのフェイルオーバーを行うための付加的なファイルシステム機能 (チェック、マウント、強制的なマウント解除など) も提供します。 フェイルオーバーを行うには、アフィニティスイッチオーバーが有効なグローバルディスクグループ上にローカルファイルシステムが存在していなければなりません。
HAStoragePlus リソースタイプを使用する方法については、各データサービスガイド、または HA ローカルファイルシステムの有効化 を参照してください。