Sun Cluster Data Service for SAP DB ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for SAP DB パッケージのインストール

Sun Cluster の最初のインストール時に Sun Cluster HA for SAP DB パッケージをインストールしなかった場合には、この手順に従ってこれらのパッケージをインストールしてください。 Sun Cluster HA for SAP DB パッケージをインストールする際には、それぞれのクラスタノードでこの手順を実行します。 この手順を実行するには、Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 が必要です。

2 つ以上のデータサービスを同時にインストールする場合は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ソフトウェアのインストール」に記載されている手順をご覧ください。

Sun Cluster HA for SAP DB パッケージのインストールでは、次のインストールツールの 1 つを使用します。


注 –

Web Start プログラムは、Sun Cluster 3.1 Data Services 10/03 より前のリリースには含まれていません。


Sun Cluster HA for SAP liveCache の既存バージョンの要件

SUNW.sap_xserver リソース型に対応付けられたファイルは、Sun Cluster HA for SAP liveCache データサービスと共に提供されます。 インストールツールは、Sun Cluster HA for SAP DBデータサービスがインストールされる際に Sun Cluster HA for SAP liveCache データサービスをインストールします。

使用している Sun Cluster HA for SAP liveCache のバージョンが下記リストのどれかである場合は、Sun Cluster HA for SAP DB データサービスをインストールする「前に」これを Sun Cluster HA for SAP liveCache の 3.1 4/04 にアップグレードする必要があります。

Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード方法については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード」を参照してください。

Web Start プログラムを使って Sun Cluster HA for SAP DB パッケージをインストールするには

Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) からでも、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) からでも実行できます。 CLI と GUI で、指示の内容と順序はほぼ同じです。 Web Start プログラムの詳細については、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. Sun Cluster HA for SAP DB パッケージをインストールするクラスタノードでスーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) (任意) Web Start プログラムを GUI から実行する場合は、DISPLAY 環境変数が設定されていることを確認してください。

  3. Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 を CD-ROM ドライブに挿入します。

    CD-ROM デバイスを管理するように設定されたボリューム管理デーモン vold( 1M) が動作していれば、その CD-ROM が /cdrom/cdrom0 ディレクトリに自動的にマウントされます。

  4. CD-ROM の Sun Cluster HA for SAP DB コンポーネントディレクトリに移動します。

    Sun Cluster HA for SAP DB データサービス用の Web Start プログラムはこのディレクトリにあります。


    # cd /cdrom/cdrom0/
    components/SunCluster_HA_SAPDB_1.0
    
  5. Web Start プログラムを起動します。


    # ./installer
    
  6. プロンプトが表示されたなら、インストールの種類を選択します。

    • C ロケールのみをインストールする場合は、一般を選択します。

    • ほかのロケールをインストールする場合は、カスタムを選択します。

  7. 画面の説明に従って Sun Cluster HA for SAP DB パッケージをノードにインストールします。

    インストールが終了すると、Web Start プログラムのインストールサマリが出力されます。 このサマリでは、Web Start プログラムがインストール時に作成したログを見ることができます。 これらのログは、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。

  8. Web Start プログラムを終了します。

  9. Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 を CD-ROM ドライブから取り出します。

    1. CD-ROM が使用中にならないように、CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動します。

    2. CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
      

次に進む手順

Sun Cluster HA for SAP DB で使用される HAStoragePlus リソース型の構成 に進みます。

scinstall ユーティリティを使って Sun Cluster HA for SAP DB パッケージをインストールするには

  1. Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 を CD-ROM ドライブに挿入します。

  2. オプションを指定しないで scinstall ユーティリティーを実行します。

    scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。

  3. メニューオプション「Add Support for New Data Service to This Cluster Node」を選択します。

    scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。

  4. Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 へのパスを指定します。

    ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。

  5. インストールするデータサービスを指定します。

    選択したデータサービスが scinstall ユーティリティによって示され、選択を確定するように求められます。

  6. scinstall ユーティリティーを終了します。

  7. ドライブから CD を取り出します。

次に進む手順

Sun Cluster HA for SAP DB で使用される HAStoragePlus リソース型の構成 に進みます。