Sun Cluster 3.1 9/04 独立リリース用特記事項 (Solaris OS 版)

Sun Java System アプリケーション用 Sun Cluster データサービスのインストール

次に、Sun Java System アプリケーションの Sun Cluster データサービスを示します。

これらのデータサービスの個別ガイドでは、Sun Java Enterprise Systemとともに提供されるデータサービスのインストール方法について説明します。Sun Java Enterprise System とは別個に Sun Cluster 3.1 9/04 を入手した場合は、次の手順に従って Sun Java System アプリケーション用データサービスをインストールします。

Sun Java System Application 用データサービスをインストールする方法

Sun Cluster の初回のインストール時にデータサービスパッケージをインストールしなかった場合は、この手順でパッケージをインストールしてください。この手順は、データサービスパッケージをインストールする各クラスタノード上で個別に実行します。この手順の実行には、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。

複数のデータサービスを同時にインストールする場合は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ソフトウェアのインストール」に記載されている手順を実行してください。

Web Start プログラムを使ってデータサービスパッケージをインストールします。Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。Web Start プログラムの詳細は、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. データサービスパッケージをインストールするクラスタノード上で、スーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) Web Start プログラムを GUI で実行する場合は、必ず DISPLAY 環境変数を設定します。

  3. CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM をロードします。

    ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、デーモンによって CD-ROM が自動的に /cdrom/cdrom0 ディレクトリにマウントされます。

  4. CD-ROM 上で、インストールしているデータサービスのコンポーネントディレクトリに移動します。

    データサービスの Web Start プログラムは、このディレクトリに入っています。


    # cd component-dir
    

    component-dir は、インストールしているデータサービスの CD-ROM 上のコンポーネントディレクトリです。次の表を参照してください。

    データサービス 

    コンポーネントディレクトリ 

    Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_Application_Server_3.1

    SPARC Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server EE (HADB) 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_HADB_1.0

    Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_Message_Queue_3.1

    Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server 

    /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SunONE_Web_Server_3.1

  5. Web Start プログラムを起動します。


    # ./installer
    
  6. プロンプトが表示されたなら、インストールの種類を選択します。

    • C ロケールのみをインストールする場合は、「一般」を選択します。

    • ほかのロケールをインストールする場合は、「カスタム」を選択します。

  7. 画面上の指示に従ってデータサービスパッケージをノードにインストールします。

    インストールが終了すると、Web Start プログラムのインストール結果が出力されます。この出力を使用して、インストール時に Web Start によって作成されたログを確認できます。これらのログは、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。

  8. Web Start プログラムを終了します。

  9. CD-ROM ドライブから Sun Cluster Agents CD-ROM をアンロードします。

    1. CD-ROM が使用されないように、CD-ROM 上のディレクトリ以外に移動します。

    2. CD-ROM をアンロードします。


      # eject cdrom