Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)

Syncdir マウントオプション

ファイルシステムとして UFS を使用するクラスタファイルシステムには、syncdir マウントオプションを使用できます。しかし、syncdir を指定しない方がパフォーマンスは向上します。syncdir を指定すると、POSIX 準拠の書き込みが保証されます。指定しないと、UFS ファイルシステムの場合と同じ動作となります。たとえば、syncdir を指定しないと、場合によっては、ファイルを閉じるまでスペース不足条件を検出できません。syncdir (および POSIX 動作) を指定すると、スペース不足条件は書き込み動作中に検出されます。syncdir を指定しないことで生じる問題はほとんどないため、syncdir を指定しないで、パフォーマンスを向上させることを推奨します。

SPARC ベースのクラスタを使用する場合、Veritas VxFS には UFS の syncdir マウントオプションに相当するマウントオプションはありません。VxFS の動作は syncdir マウントオプションを指定しない場合の UFS と同じです。

広域デバイスとクラスタファイルシステムについては、「ファイルシステムに関する FAQ」を参照してください。