Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

データサービスソフトウェアパッケージをインストールする (scinstall)


注 –

SunPlex Installer を使用して Sun Cluster HA for NFS または Sun Cluster HA for Apache、あるいはこの両方をインストールする場合や、ほかのデータサービスをインストールする予定がない場合は、この手順を実行する必要はありません。その代わりに、「インストール後の設定を行い、定足数デバイスを構成する」に進みます。


ここに示す手順を各クラスタノードで実行して、データサービスをインストールします。データサービスを Sun Cluster 3.1 10/03 リリースからインストールする 場合は、installer プログラムを使用してパッケージをインストールことも可能です。「データサービスソフトウェアパッケージをインストールする (installer)」を参照してください。

  1. クラスタノードのスーパーユーザーになります。

  2. ノードの CD-ROM ドライブに Sun Cluster 3.1 9/04 Agents CD-ROM をロードします。

    ボリューム管理デーモンの vold(1M) が実行中で、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、デーモンによって自動的に CD-ROM が /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントされます。

  3. CD-ROM がマウントされているディレクトリに移動します。


    # cd /cdrom/cdrom0/
    

  4. scinstall(1M) ユーティリティーを起動します。


    # scinstall
    

  5. 対話形式の scinstall ユーティリティーを使用するときは、次のガイドラインに従ってください。

    • 対話式 scinstall を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Return キーを押すのは一度だけにしてください。

    • 特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。

    • 前のセッションのデフォルトの解凍が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Return キーを押します。

  6. 「メインメニュー」から「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」という項目を選択します。

  7. プロンプトに従って、インストールするデータサービスを選択します。

    同じセットのデータサービスパッケージを各ノードにインストールする必要があります。この要件は、インストールされたデータサービス用のリソースをノードがホストしなくても適用されます。

  8. データサービスがインストールされたなら、scinstall ユーティリティーを終了します。

  9. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


    # eject cdrom
    

  10. Sun Cluster データサービスのパッチをインストールします。

    パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって 』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。

    パッチの特別な指示によって再起動が指定されていないかぎり、Sun Cluster データサービスのパッチをインストールした後で再起動する必要はありません。パッチのインストール指示で再起動が要求された場合は、次の手順を実行します。

    1. scshutdown(1M) コマンドを使用してクラスタを1 つのノードからシャットダウンします。

    2. クラスタ内にある各ノードを再起動します。


    注 –

    クラスタのインストールモードが無効になるまでは、最初にインストールした (つまり、クラスタを構築した) ノードだけが定足数投票権を持ちます。インストールモードが無効になっていない (つまり、構築された) 複数ノードのクラスタでは、クラスタをシャットダウンせずに最初にインストールしたノードを再起動すると、残りのクラスタノードは定足数を獲得できません。定足数を獲得できない場合、クラスタ全体がシャットダウンされます。

    ノードは、scsetup(1M) コマンドを「インストール後の設定を行い、定足数デバイスを構成する」の手順でインストールするまで、インストールモードのままとなります。


  11. 次の手順を決めます。