IP ネットワークマルチパス手順をクラスタ上で実行する前に、次のガイドラインについて考慮してください。
各パブリックネットワークアダプタは、マルチパスグループに属している必要があります。
local-mac-address? 変数には、Ethernet アダプタの値として true が指定されていなければなりません。
マルチパスグループに 2 つ以上のアダプタが含まれている場合は、グループのアダプタごとにテストIP アドレスを設定する必要があります。マルチパスグループにアダプタが 1 つしかない場合は、テスト IP アドレスを設定する必要はありません。
同一マルチパスグループ内のすべてのアダプタ用のテスト IP アドレスは、単一の IP サブネットに属する必要があります。
テスト IP アドレスは高可用性でないため、通常のアプリケーションが使用しないようにします。
マルチパスグループの命名に制限はありません。しかし、リソースグループを構成するとき、netiflist には、任意のマルチパス名にノード ID 番号またはノード名が続くものを指定します。たとえば、マルチパスグループの名前が sc_ipmp0 であるとき、ノード ID が 1 である phys-schost-1 というノード上にアダプタが存在する場合、netiflist には sc_ipmp0@1 または sc_ipmp0@phys-schost-1 のどちらを指定してもかまいません。
あらかじめ IP アドレスをグループ内の削除する予定のアダプタから代替アダプタにスイッチオーバーせずに、IP ネットワークマルチパスグループのアダプタを構成解除 (アンプラム) または停止しないようにします (つまり、 if_mpadm(1M) コマンドを使用)。
個々のマルチパスグループから削除する前に、アダプタを別のサブネットに配線しないようにします。
論理アダプタ操作は、マルチパスグループで監視中の場合でもアダプタに対して行うことができます。
クラスタ内の各ノードについて、最低 1 つのパブリックネットワーク接続を維持しなければなりません。クラスタは、パブリックネットワーク接続がないとアクセスできません。
クラスタ上の IP ネットワークマルチパスグループの状態を表示するには、scstat(1M) に -i オプションを指定して実行します。
IP ネットワークマルチパスの詳細については、Solaris システム管理マニュアルセットの適切なマニュアルを参照してください。
表 6–3 作業マップ : パブリックネットワークの管理
Solaris オペレーティングシステムリリース |
参照箇所 |
---|---|
Solaris 8 オペレーティングシステム |
『IP ネットワークマルチパスの管理』 |
Solaris 9 オペレーティングシステム |
『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』の「IP ネットワークマルチパス (トピック)」 |
クラスタソフトウェアをインストールする手順については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』を参照してください。パブリックネットワーキングハードウェアコンポーネントをサービスする手順については、『Sun Cluster Hardware Administration Manual for Solaris OS』を参照してください。