Network_resources_used
Stop_command (拡張プロパティ)
Probe_command (拡張プロパティ)
Start_timeout
Stop_timeout
Probe_timeout (拡張プロパティ)
Child_mon_level (標準的な管理コマンドだけで使用される拡張プロパティ)
Failover_enabled (拡張プロパティ)
Stop_signal (拡張プロパティ)
Log_level (拡張プロパティ)
このプロパティのデフォルト値は Null です。アプリケーションが 1 つ以上の特定のアドレスにバインドする必要がある場合は、このプロパティを指定する必要があります。このプロパティを省略するか、このプロパティが Null の場合、アプリケーションはすべてのアドレスに対して待機するものとみなされます。
GDS リソースを作成する場合は、 LogicalHostname か SharedAddress リソースがあらかじめ構成されていなければなりません。LogicalHostname または SharedAddress リソースの構成方法については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』を参照してください。
値を指定する場合は、1 つまたは複数のリソース名を指定します。個々のリソース名には、1 つ以上の LogicalHostname か 1 つ以上の SharedAddress を指定できます。詳細は、r_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
stop コマンドは、アプリケーションを停止し、アプリケーションが完全に停止した後で終了します。このコマンドは、アプリケーションを停止するシェルに直接渡される完全な UNIX コマンドでなければなりません。
Stop_command 拡張プロパティが指定されていると、GDS 停止メソッドは、停止タイムアウトの 80% を指定して停止コマンドを起動します。さらに、GDS 停止メソッドは、停止コマンドの起動結果がどうであれ、停止タイムアウトの 15% を指定して SIGKILL を送信します。タイムアウトの残り 5% は、処理のオーバーヘッドのために使用されます。
stop コマンドが省略されていると、GDS は、 Stop_signal に指定されたシグナルを使ってアプリケーションを停止します。
probe コマンドは、特定のアプリケーションの状態を周期的にチェックします。このコマンドは、引数を備えた UNIX コマンドでなければなりません。コマンドは、アプリケーションを検証するシェルに直接渡されます。アプリケーションの状態が正常であれば、検証コマンドは終了ステータスとして 0 を返します。
検証コマンドの終了ステータスは、アプリケーションの障害の重大度を判断するために使用されます。終了ステータス (検証ステータス) は、0 (正常) から 100 (全面的な障害) までの整数でなければなりません。ただし、検証ステータスは、特殊な値として 201 をとることがあります。この場合、アプリケーションは、Failover_enabled が FALSE に設定されている場合を除き、直ちにフェイルオーバーされます。GDS プローブアルゴリズム (scds_fm_action(3HA) のマニュアルページを参照) は、この probe ステータスを使って、アプリケーションをローカルに再起動するか別のノードにフェイルオーバーするかを決定します。終了ステータス 201 なら、アプリケーションは直ちにフェイルオーバーされます。
検証コマンドを省略するると、GDS はそれ自身の簡単な検証を行います。つまり、Network_resources_used プロパティや scds_get_netaddr_list の出力から得られる一連の IP アドレスを使ってアプリケーションに接続します (scds_get_netaddr_list(3HA) のマニュアルページを参照)。この検証では、接続に成功すると、接続を直ちに切り離します。接続と切り離しが両方とも正常なら、アプリケーションは正常に動作しているものとみなされます。
GDS 提供の検証は、全機能を備えたアプリケーション固有の検証を代替するものではありません。
このプロパティでは、起動コマンドの起動タイムアウトを指定します。詳細は、「Start_command 拡張プロパティ」を参照してください。Start_timeout のデフォルトは 300 秒です。
このプロパティでは、停止コマンドの停止タイムアウトを指定します。詳細は、「Stop_command プロパティ」を参照してください。Stop_timeout のデフォルトは 300 秒です。
このプロパティでは、検証コマンドのタイムアウト値を指定します。詳細は、「Probe_command プロパティ」を参照してください。Probe_timeout のデフォルトは 30 秒です。
標準的な Sun Cluster 管理コマンドを使用する場合は、このオプションを使用できます。SunPlex Agent Builder を使用する場合は、このオプションを使用できません。
このプロパティを使用すれば、Process Monitor Facility (PMF) を通して監視するプロセスを制御できます。このプロパティは、フォークされた子プロセスをどのようなレベルで監視するかを表します。このプロパティは、pmfadm コマンドの -C 引数と同等の働きをします。詳細は、pmfadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
このプロパティを省略するか、このプロパティにデフォルト値の -1 を指定することは、pmfadm コマンドで --C オプションを省略するのと同じ効果があります。つまり、すべての子プロセスとその子孫プロセスが監視されます。
ブール値のこの拡張プロパティでは、リソースのフェイルオーバー動作を制御します。この拡張プロパティに true を設定すると、アプリケーションは、再起動回数が retry_interval 秒間に retry_count を超えるとフェイルオーバーされます。
このプロパティに false を設定すると、再起動回数が retry_interval 秒間に retry_count を超えてもアプリケーションの再起動やフェイルオーバーは行なわれません。
このプロパティにより、アプリケーションリソースによるリソースグループのフェイルオーバーを防ぐことができます。このプロパティのデフォルトの値は true です。
GDS は、整数値のこの拡張プロパティを使って、PMF によるアプリケーションの停止に使用するシグナルを判別します。指定可能な整数値については、signal(3HEAD) のマニュアルページを参照してください。デフォルト値は 15 (SIGTERM) です。
このプロパティでは、GDS でロギングする診断メッセージのレベル (タイプ) を指定します。このプロパティには、 NONE、INFO、または ERR を指定できます。NONE を指定すると、診断メッセージはロギングされません。INFO を指定すると、情報メッセージだけがロギングされます。ERR を指定すると、エラーメッセージだけがロギングされます。デフォルトでは、診断メッセージはロギングされません (NONE)。