リソースタイプの完全な名前の形式は、リソースタイプが何かによって異なります。
リソースタイプのリソースタイプ登録 (RTR) ファイルに #$upgrade ディレクティブ が含まれている場合、形式は次のようになります。
vendor-id.base-rt-name:version |
リソースタイプの RTR ファイルに #$upgrade ディレクティブが含まれていない場合、形式は次のようになります。
vendor-id.base-rt-name |
vendor-id と base-rt-name の間をピリオドで、base-rt-name と version の間をコロンでそれぞれ区切ります。
これらの変数の意味は次のとおりです。
ベンダー ID 接頭辞を指定します。ベンダー ID 接頭辞は、RTR ファイル内の Vendor_id リソースタイププロパティの値です。
ベースリソースタイプ名を指定します。ベースリソースタイプ名は、RTR ファイル内の Resource_type リソースタイププロパティの値です。
バージョン接尾辞を指定します。バージョン接尾辞は、RTR ファイル内の RT_version リソースタイププロパティの値です。RTR ファイルに #$upgrade ディレクティブが含まれている場合、バージョン接尾辞は完全なリソースタイプ名の一部に過ぎません。 #$upgrade ディレクティブは Sun Cluster のリリース 3.1 で導入されました。
ベースリソースタイプ名のバージョンが 1 つだけ登録されている場合は、scrgadm(1M) コマンドに完全な名前を指定する必要はありません。ベンダー ID 接頭辞かバージョン番号接尾辞、またはその両方を省略できます。
リソースタイププロパティについては、「リソースタイププロパティ」を参照してください。
これは完全なリソースタイプ名の例です。このリソースタイプのプロパティが RTR ファイルに次のように設定されているものとします。
Vendor_id=SUNW
Resource_type=sample
RT_version=2.0
RTR ファイルによって定義される完全なリソースタイプ名は次のようになります。
SUNW.sample:2.0 |
これは完全なリソースタイプ名の例です。このリソースタイプのプロパティが RTR ファイルに次のように設定されているものとします。
Vendor_id=SUNW
Resource_type=nfs
RTR ファイルによって定義される完全なリソースタイプ名は次のようになります。
SUNW.nfs |