この付録では、Resource Group Manager (RGM) の名前と値に指定できる文字の条件について説明します。
RGM 名は、次のカテゴリに分類されます。
リソースグループ名
リソースタイプ名
リソース名
プロパティ名
列挙型リテラル名
リソースタイプ名を除き、他の名前はすべて次の規則に従う必要があります。
ASCII であること。
先頭は必ず文字にする。
名前に使用できる文字は、英字の大文字と小文字、数字、ハイフン (-)、下線 (_)。
255 文字を超えないこと。
リソースタイプの完全な名前の書式は、次のように、リソースタイプによって異なります。
リソースタイプのリソースタイプ登録 (RTR) ファイルに #$upgrade 指令が含まれる場合、書式は次のようになります。
vendor-id.base-rt-name:version |
リソースタイプの RTR ファイルに #$upgrade 指令が含まれない場合、書式は次のようになります。
vendor-id.base-rt-name |
ピリオドは、vendor-id と base-rt-name を分離します。コロンは、 base-rt-name と version を分離します。
この書式における変数項目は次のようになります。
ベンダー ID 接頭辞を指定します。ベンダー ID 接頭辞は、RTR ファイル内の Vendor_id リソースタイププロパティの値です。
ベースリソースタイプ名を指定します。ベースリソースタイプ名は、RTR ファイル内の Resource_type リソースタイププロパティの値です。
バージョン接尾辞を指定します。バージョン接尾辞は、RTR ファイル内の RT_version リソースタイププロパティの値です。バージョン接尾辞は、RTR ファイルが #$upgrade 指令を含む場合、完全なリソースタイプ名の部分だけを示します。 #$upgrade 指令は、Sun Cluster のリリース 3.1 から導入されました。
ベースリソースタイプ名が 1 つのバージョンだけ登録されている場合、scrgadm(1M) コマンドで完全な名前を使用する必要はありません。ベンダー ID 接頭辞、バージョン接尾辞、あるいは、その両方は省略できます。
リソースタイププロパティの詳細については、「リソースタイププロパティ」を参照してください。
この例では、RTR ファイルで次のようなプロパティが設定されているリソースタイプの完全な名前を示します。
Vendor_id=SUNW
Resource_type=sample
RT_version=2.0
この RTR ファイルで定義されているリソースタイプの完全な名前は、次のとおりです。
SUNW.sample:2.0 |
この例では、RTR ファイルで次のようなプロパティが設定されているリソースタイプの完全な名前を示します。
Vendor_id=SUNW
Resource_type=nfs
この RTR ファイルで定義されているリソースタイプの完全な名前は、次のとおりです。
SUNW.nfs |
RGM の値は、プロパティ値と記述値という 2 つのカテゴリに分類されます。property values and description values. どちらのカテゴリも規則は同じで、次のようになります。