VERITAS NetBackup と Sun Cluster HA for NetBackup をインストールする前に、次の考慮すべき事項に注意してください。図 1–1 は、構成の制限を示しています。
VERITAS NetBackup は、シングルインスタンスのデータサービスです。このため、1 つのクラスタについて複数の VERITAS NetBackup インスタンスを実行することはできません。
NetBackup マスターサーバーは、クラスタ内に設置する必要があります。
NetBackup クライアントは、クラスタの内部または外部に存在できます。
NetBackup メディアサーバーおよびそれらのバックアップデバイス (テープライブラリ、光学式読み取り装置など) は、どのクラスタにも含めることができません。
NetBackup マスターサーバーに関連付けられた共有ディスクは、次第に累積する NetBackup の管理ファイルとログを保持できるだけ十分に大きなものでなければなりません。管理ファイルとログのサイズは、ユーザーの構成に必要なバックアップ作業の量によって異なります。
VERITAS NetBackup クライアントがクラスタの場合、bp.conf ファイルは 1 つしかないので、クライアントとして構成できる論理ホストは 1 つだけです。
NetBackup クライアントがクラスタで、クラスタ上の論理ホストの 1 つが NetBackup クライアントとして構成されている場合、NetBackup は物理ホストをバックアップできません。
Sun Cluster 環境では、ロボティックコントロールはメディアサーバーでのみサポートされます。Sun Cluster で実行される NetBackup マスターサーバーではサポートされません。