ここでは、Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成の計画について説明します。
次の要件を満たさないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す要件に従って、Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成の計画を行ってください。これらの要件が当てはまるのは、Sun Cluster HA for Oracle だけです。Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成を始める前に、次の要件を満たしておく必要があります。
すべてのデータサービスに適用される要件については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。
Oracle アプリケーションファイル – これらのファイルには、Oracle バイナリ、構成ファイル、およびパラメータファイルが含まれます。これらのファイルはローカルファイルシステム、高可用性のローカルファイルシステム、またはクラスタファイルシステムのいずれにでもインストールできます。
Oracle バイナリをローカルファイルシステム、高可用性のローカルファイルシステム、またはクラスファイルシステムに置いた場合のそれぞれのメリットとデメリットについては、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービスの構成のガイドライン」を参照してください。
データベース関連ファイル – これらのファイルには制御ファイル、redo ログ、およびデータファイルが含まれます。これらのファイルは Raw デバイスまたは正規ファイルとして、高可用性のローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムにインストールする必要があります。
ここで示す質問に基づいて、Sun Cluster HA for Oracle のインストールと構成の計画を行なってください。答えは、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「構成のワークシート」に記載されているデータサービスワークシートに記入します。
ネットワークアドレスとアプリケーションリソースにどのリソースグループを使用しますか。また、それらの間にはどのような依存関係がありますか。
データサービスにアクセスするクライアントのための、論理ホスト名 (フェイルオーバーサービスの場合) または共有アドレス (スケーラブルサービスの場合) はなにか。
システム構成ファイルはどこに置きますか。
クラスファイルシステムではなくローカルファイルシステムに Oracle バイナリを置くメリットとデメリットについては、『 Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービスの構成のガイドライン」を参照してください。