クラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。
Oracle インストールの要件に注意してください。
Oracle バイナリは、次のどちらかにインストールする必要があります。
クラスタノードのローカルディスク
高可用性のローカルファイルシステム
クラスタファイルシステム
Oracle ソフトウェアをクラスタファイルシステムにインストールする場合には、まず、Sun Cluster ソフトウェアを起動し、ディスクデバイスグループの所有者になる必要があります。
Oracle ソフトウェアをどこにインストールするかについては、「ノードとディスクの準備」を参照してください。
Oracle ソフトウェアをインストールします。
Oracle ソフトウェアをどこにインストールする場合でも、Oracle の標準的なインストール手順を使用する場合と同じように、各ノードの /etc/system ファイルを変更する必要があります。その後、再起動します。
この手順を行うときには、oracle でログインし、ディレクトリ全体を所有する必要があります。Oracle ソフトウェアのインストール方法については、Oracle の適切なインストールおよび構成ガイドを参照してください。
(省略可能) Sun Cluster HA for Oracle と Oracle 10g を使用している場合、Oracle cssd デーモンを起動しないようにします。
Oracle ソフトウェアがインストールされているノード上で、Oracle cssd デーモン用のエントリを /etc/inittab から削除します。このエントリを削除するには、 /etc/inittab ファイルから次の行を削除します。
h1:23:respawn:/etc/init.d/init.cssd run >/dev/null 2>&1 > </dev/null
Sun Cluster HA for Oracle は Oracle cssd デーモンを必要としません。したがって、このエントリを削除しても、Oracle 10g と Sun Cluster HA for Oracle の動作には影響しません。Oracle インストールを変更して、Oracle cssd デーモンが必要になった場合は、/etc/inittab ファイルにおいて、Oracle cssd デーモン用のエントリを復元します。
Oracle 10g Real Application Clusters を使用している場合、 /etc/inittab ファイルから cssd デーモン用のエントリを削除してはなりません。
/etc/inittab ファイルから cssd デーモン用のエントリを削除した場合、不必要なエラーメッセージが表示されないように設定する必要があります。そうしない場合、init(1M) コマンドで Oracle cssd デーモンを起動しようとすると、このようなエラーメッセージが表示される可能性があります。このようなエラーメッセージは、Oracle バイナリファイルが高可用性のローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムにインストールされている場合に表示されます。Oracle バイナリファイルがインストールされているファイルシステムがマウントされるまで、このメッセージは繰り返し表示されます。
これらのエラーメッセージの内容は次のとおりです。
INIT: Command is respawning too rapidly. Check for possible errors. id: h1 "/etc/init.d/init.cssd run >/dev/null 2>&1 >/dev/null" |
Waiting for filesystem containing $CRSCTL. |
このようなエラーメッセージは、次のイベントが発生すると表示されます。
ノードが非クラスタモードで動作しているとき。この場合、Sun Cluster が制御するファイルシステムはマウントされません。
ノードがブートしているとき。この状況では、Oracle バイナリファイルがインストールされているファイルシステムを Sun Cluster がマウントするまで、このメッセージは繰り返し表示されます。
Oracle が本来動作していなかったノードで、Oracle が起動されているか、フェイルオーバーしているとき。このような構成では、Oracle バイナリファイルは高可用性のローカルファイルシステムにインストールされています。このような状況では、メッセージは Oracle インストールが動作していたノードのコンソールに表示されます。