Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の各リソースタイプに設定できる拡張プロパティは以下のとおりです。
SUNW.rac_framework リソースタイプには、拡張プロパティがありません。
拡張プロパティの中には動的に変更できるものがあります。それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するか無効にするときにしか更新できません。詳細は、「リソースが使用不可の場合にだけ調整可能な拡張プロパティを変更する」を参照してください。そのプロパティをいつ変更できるかについては、説明欄の「調整 : 」を参照してください。
システム定義のプロパティの詳細については、r_properties(5) および rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
UNIX Distributed Lock Manager (Oracle UDLM) が実行されているノードのフェイルファストモード 。フェイルファーストモードは、該当ノードに発生した重大な問題に対応するアクションを定義します。このプロパティの値は次のとおりです。
off – フェイルファストモードは無効です。
panic – ノードは強制的にパニックになります。
初期値: panic
調整: 任意の時点
初期値: 32
範囲: 16 – 64
調整:無効時
Oracle DLM(distributed lock manager) が使用する構成ファイル。構成ファイルは、Oracle ソフトウェアのインストール時にインストールされ、すでに存在している必要があります。このファイルは、Oracle ソフトウェアをインストールするときにインストールされます。詳細については、Oracle ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
初期値: /etc/opt/SUNWcluster/conf/udlm.conf
調整: 任意の時点
Oracle UDLM で使用する通信ポート番号。
初期値: 6000
範囲: 1024 – 65500
調整:無効時
priocntl (1) コマンドに渡される Oracle UDLM のスケジューリングクラス。このプロパティの値は次のとおりです。
RT – リアルタイム
TS – タイムシェアリング
IA – インタラクティブ
初期値: RT
調整:無効時
このプロパティは、priocntl コマンドへ渡される Oracle UDLM のスケジューリングプロパティを指定します。
初期値: 11
範囲: 0 – 59
調整:無効時
Oracle UDLM 再構成中止ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 325
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle UDLM 再構成の起動ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle UDLM 再構成のステップ 1 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle UDLM 再構成のステップ 2 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle UDLM 再構成のステップ 3 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle UDLM 再構成のステップ 4 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle UDLM 再構成のステップ 5 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Solaris Volume Manager for Sun Cluster コンポーネントからのデバッグメッセージをどのレベルで記録するかを指定します。デバッグレベルが上がると、再構成中にログファイルに書き込まれるメッセージが増えます。
初期値: 1
範囲: 0 - 10
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters. の Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュール再構成予約ステップのタイムアウト(秒)。
初期値: 325
範囲: 100 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュール再構成中止ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュール再構成復帰ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュール再構成起動ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 1 のタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 2 のタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 3 のタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 4 のタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 100 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成停止ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 40
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager (VxVM) コンポーネント再構成の中止ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 40
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成の復帰ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 40
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成の開始ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 120
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 1 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 2 のタイムアウト (秒)。
初期値: 100
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 3 のタイムアウト (秒)。
初期値: 240
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成ステップ 4 のタイムアウト (秒)。
初期値: 320
範囲: 100 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の VERITAS Volume Manager コンポーネント再構成の停止ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 40
範囲: 30 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の再構成の予約ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 325
範囲: 100 – 99999 秒
調整: 任意の時点
初期値: 32
範囲: 16 – 64
調整:無効時
vxclust プログラムで使用する通信ポート番号。
初期値: 5568
範囲: 1024 – 65535
調整:無効時
VxVM コンポーネント構成デーモン vxconfigd で使用する通信ポート番号。
初期値: 5560
範囲: 1024 – 65535
調整:無効時
VxVM コンポーネントメッセージングデーモン vxkmsgd で使用する通信ポート番号。
初期値: 5559
範囲: 1024 – 65535
調整:無効時
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の再構成の予約ステップのタイムアウト (秒)。
初期値: 325
範囲: 100 – 99999 秒
調整: 任意の時点
Oracle リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) ホットバックアップが中断されたら Oracle RAC サーバーリソースでデータベースを自動的に回復するかどうかを指定します。ホットバックアップが中断されると、ホットバックアップモードのままになっているファイルがあるため、データベースを開くことができません。Oracle RAC サーバーリソースはその起動時に、以下の RDBMS エラーの有無をチェックして、ホットバックアップが中断されていないかテストします。
ORA-01113 file file needs media recovery |
Oracle RAC サーバーリソースは、データベースを自動的に回復するために次のことを行ないます。
ホットバックアップモードのままになっているファイルを解放する。sys.v$backup ビューには、ホットバックアップモードのままのファイルがどれであるかが示されます。
データベースを使用できるように開く。
このプロパティに指定できる値は、次のとおりです。
False – Oracle RAC サーバーリソースがデータベースを自動的に回復することは「しません」。ホットバックアップが中断されている場合には、データベースを手動で回復する必要があります。この場合、Oracle RAC サーバーリソースのステータスは FAULTED に設定されます。このプロパティのデフォルト値は False です。
True – Oracle RAC サーバーリソースがデータベースを自動的に回復します。
初期値: False
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
Oracle RAC サーバーコンポーネントからのデバッグメッセージをどのレベルで記録するかを指定します。デバッグレベルを高くすると、より多くのデバッグメッセージがログファイルに書き込まれます。
初期値: 1。 syslog メッセージを書き込みます。
範囲: 0 - 100
調整: 任意の時点
Oracle ホームディレクトリへのパス。Oracle ホームディレクトリには、Oracle ソフトウェアのバイナリファイルやログファイル、パラメータファイルが含まれています。
初期値: デフォルトは定義されていません。
範囲: 該当なし
調整:無効時
Oracle システム識別子。この識別子は Oracle データベースインスタンスの名前です。
初期値: デフォルトは定義されていません。
範囲: 該当なし
調整:無効時
Oracle パラメータファイル。データベースを起動するファイルです。このプロパティが設定されない場合、デフォルトとして NULL になります。このプロパティが NULL の場合、パラメータファイルを指定するのには、デフォルトの Oracle 機構が使用されます。
初期値: NULL
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
データベースの起動または停止を行う前に設定する環境変数を格納するファイルの名前。Oracle の初期値と値が異なるすべての環境変数をこのファイルに定義する必要があります。
たとえば、ユーザーの listener.ora ファイルが、 /var/opt/oracle ディレクトリまたは $ORACLE_HOME/network/admin ディレクトリの下にない場合があります。その場合は、TNS_ADMIN
環境変数を定義する必要があります。
新たに定義する環境変数の形式は variable-name= value でなければなりません。それぞれの定義は、環境ファイルの新しい行から始める必要があります。
初期値: NULL
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
Oracle RAC サーバーリソースの START メソッドが、終了する前にデータベースがオンラインになるのを待つべきかどうかを指定します。このプロパティに指定できる値は、次のとおりです。
True – Oracle RAC サーバーリソースの START メソッドは、データベースがオンラインになるのを待ってから終了します。 このプロパティのデフォルト値は True です。
False – START メソッドは、データベースを起動するコマンドを実行するが、データベースがオンラインになるのを待たずに終了します。
初期値: True
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点
Oracle リスナーの名前この名前は、listener.ora ファイル内の対応するエントリに一致する必要があります。
初期値:LISTENER
範囲: 該当なし
調整:無効時
Oracle ホームディレクトリへのパス
初期値: デフォルトは定義されていません。
範囲: 該当なし
調整:無効時
障害モニターが Oracle リスナーを検証するときに使用するタイムアウト時間 (秒) です。
初期値: 30
範囲: 1– 99,999
調整: 任意の時点
導入されたリリース: 3.1 4/04
環境変数が含まれているファイル。リスナーの起動と停止の前に設定されます。Oracle の初期値と値が異なる環境変数は、このファイルに定義する必要があります。
たとえば、ユーザーの listener.ora ファイルが、 /var/opt/oracle ディレクトリまたは $ORACLE_HOME/network/adminディレクトリにないことがあります。その場合は、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります。
各環境変数の定義は、VARIABLE_NAME = VARIABLE_VALUE という書式で行う必要があります。これらの環境変数は、それぞれ環境ファイル内で 1 行に 1 つずつ指定する必要があります。
初期値: ““
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点