Sun Cluster Data Service for SAP DB ガイド (Solaris OS 版)

SUNW.sapdb 拡張プロパティ

SUNW.sapdb リソース型は、Sun Cluster 構成に組み込まれた SAP DB アプリケーションを意味します。このリソース型には、次のような拡張プロパティが設定されます。

dbmcli_Start_Option

SAP DB データベースインスタンスを起動する dbmcli コマンドに渡されるオプションです。


注 –

SAP DB バージョン 7.4.3 の場合は、このプロパティに db_online を設定します。


データ型

文字列

デフォルト

db_online

範囲

該当なし

調整

無効時 (When_ disabled)

DB_Name

SAP DB データベースインスタンスの名前を大文字で指定します。この名前は、SAP DB のインストールと構成が行われる際に作成されます。これについては、「SAP DB のインストールと構成」を参照してください。

データ型

文字列

デフォルト

デフォルトは定義されていません。

範囲

該当なし

調整

無効時 (When_ disabled)

DB_User

SAP DB データベースインスタンスを管理するオペレーティングシステム (OS) ユーザーの UNIX ユーザー識別子。このユーザーのホームディレクトリには、SAP DB のインストールおよび構成中に作成された .XUSER.62 ファイルがあります。詳細については、「SAP DB のインストールと構成」を参照してください。

データ型

文字列

デフォルト

デフォルトは定義されていません。

範囲

該当なし

調整

無効時 (When_ disabled)

Failover_enabled

Retry_interval で指定した期間内に Retry_count で指定した回数を超える再起動が発生しようとした場合、障害モニターが SAP DB リソースをフェイルオーバーするかどうかを指定します。この拡張プロパティの値は次のとおりです。

  • True – 障害モニターが SAP DB リソースをフェイルオーバーすることを指定します。

  • False – 障害モニターが SAP DB リソースをフェイルオーバーしないことを指定します。

データ型

ブール型

デフォルト

True

範囲

該当なし

調整

任意の時点 (Anytime)

Independent_Program_Path

SAP DB アプリケーションの次のプログラムやライブラリを含むディレクトリへの完全なパス

  • データベースソフトウェアのバージョンに依存しないプログラム

  • クライアント実行時環境用のライブラリ

Sun Cluster HA for SAP DB は、このプロパティの値から dbmcli コマンドへのパスを取得します。dbmcli コマンドは、このプロパティが指定するディレクトリの bin サブディレクトリにあります。

データ型

文字列

デフォルト

/sapdb/programs

範囲

該当なし

調整

無効時 (When_ disabled)

Monitor_retry_count

プロセスモニター機能 (PMF) が障害モニターを再起動できる最大数です。

データ型

整数

デフォルト

4

範囲

範囲は定義されていません。

調整

任意の時点 (Anytime)

Monitor_retry_interval

PMF が障害モニターの再起動の回数をカウントする期間 (分) です。

データ型

整数

デフォルト

2

範囲

範囲は定義されていません。

調整

任意の時点 (Anytime)

Pid_Dir_Path

SAP DB カーネルプロセスのプロセス識別子を格納するファイルが作成されているディレクトリへの完全なパス。SAP DB カーネルプロセスのプロセス識別子は次のファイルに格納されます。

  • pid-dir/ppid/ db-name

  • pid-dir/pid/ db-name

上記パスの各変数の意味は次のとおりです。

  • pid-dir は、 Pid_Dir_Path 拡張プロパティが指定するディレクトリです。

  • db-name は、 DB_Name 拡張プロパティが指定する SAP DB データベースインスタンスの名前です。

データ型

文字列

デフォルト

/var/spool/sql

範囲

該当なし

調整

無効時 (When_ disabled)

Probe_timeout

障害モニターが SAP DB データベースインスタンスの検証時に使用するタイムアウト値を秒数で指定します。

データ型

整数

デフォルト

90

範囲

30–99,999

調整

任意の時点 (Anytime)

Restart_if_Parent_Terminated

親カーネルプロセスが異常終了したときに、障害モニターが SAP DB データベースインスタンスを再起動するかどうかを指定します。この拡張プロパティの値は次のとおりです。

  • True – 親カーネルプロセスが異常終了すると、障害モニターは SAP DB データベースインスタンスを再起 動します。

  • False – 親カーネルプロセスが異常終了しても、障害モニターは SAP DB データベースインスタンスを再起動しません。

データ型

ブール型

デフォルト

False

範囲

該当なし

調整

任意の時点 (Anytime)

User_Key

SAP DB データベースインスタンスを管理するデータベースユーザーのユーザーキー。このユーザーキーは、SAP DB のインストールと構成が行われる際に作成されます。これについては、「SAP DB のインストールと構成」を参照してください。

データ型

文字列

デフォルト

デフォルトは定義されていません。

範囲

該当なし

調整

無効時 (When_ disabled)