SUNW.sap_xserverリソース型のアップグレードは、次のすべての条件が満たされる場合に行ってください。
旧バージョンの Sun Cluster HA for SAP liveCache データサービスからアップグレードする
SUNW.sap_xserver リソース型の新機能を使用する必要がある。
リソースタイプをアップグレードする一般的な手順については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「リソースタイプのアップグレード」を参照してください。以下の各項では、SUNW.sap_xserver リソース型のアップグレードに際して必要になる情報について説明します。
リソースタイプのバージョンと Sun Cluster データサービスのリリースの関係を次の表に示します。Sun Cluster データサービスのリリースは、リソースタイプが導入されたバージョンを表します。
リソースタイプバージョン |
Sun Cluster データサービスのリリース |
---|---|
1.0 |
3.0 5/02 非同期リリース |
2 |
3.1 4/04 |
登録されているリソースタイプのバージョンを調べるには、次のどちらかのコマンドを使用します。
scrgadm -p
scrgadm -pv
このリソースタイプに対応するリソースタイプ登録 (RTR) ファイル: /opt/SUNWsclc/xserver/etc/SUNW.sap_xserver
SUNW.sap_xserver リソース型のインスタンスを移行する際には、次の点に注意してください。
移行する場合は、そのリソースが監視されていない状態でなければなりません。
SUNW.sap_xserver リソースタイプの新機能を使用する場合は、Type_version プロパティに設定する必要がある値は 2 です。
SAP xserver 実行時環境のプログラムやライブラリが含まれているディレクトリを指定する場合は、 Independent_Program_Path 拡張プロパティを参照してください。詳細については、「Sun Cluster HA for SAP liveCache 拡張プロパティの設定」を参照してください。
次の例は、 SUNW.sap_xserver リソース型のインスタンスを編集するためのコマンドを示しています。
# scrgadm -cj sapxserver-rs -y Type_version=2 -x Independent_Program_Path=/sapdb/indep_prog |
このコマンドでは、SUNW.sap_xserver リソースを次のように編集します。
SUNW.sap_xserver リソースの名前を sapxserver-rs にします。
このリソースの Type_version プロパティに 2 を設定します。
独立したプログラムパスとして /sapdb/indep_prog を指定します。