Sun Cluster の初回のインストールで Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite パッケージをインストールしなかった場合は、ここで説明する作業を行なってパッケージをインストールしてください。この手順は、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite パッケージをインストールする各クラスタノード上で個別に実行します。この手順を実行するには、Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 が必要です。
複数のデータサービスを同時にインストールする方法については、『Sun Cluster 3.1 10/03 ソフトウェアのインストール』の「ソフトウェアのインストール」を参照してください。
次のインストールツールのどちらかを使用して、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite パッケージをインストールします。
Web Start プログラム
scinstall ユーティリティー
Web Start プログラムは、Sun Cluster 3.1 Data Services 10/03 より前のリリースでは利用できません。
Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。Web Start プログラムの詳細は、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite パッケージをインストールしているクラスタノードでスーパーユーザーになります。
(省略可能) Web Start プログラムを GUI で実行する場合は、必ず DISPLAY
環境変数を設定します。
CD-ROM ドライブに Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、デーモンによって CD-ROM が自動的に /cdrom/cdrom0 ディレクトリにマウントされます。
CD-ROM の Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite コンポーネントディレクトリに移動します。
Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite データサービスの Web Start プログラムは、このディレクトリに入っています。
# cd /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_EBS_3.1 |
Web Start プログラムを起動します。
# ./installer |
画面上の指示に従って、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite パッケージをノードにインストールします。
インストールが終了した後、 Web Start プログラムはインストールサマリーを提供します。このサマリーを使用して、インストール時に Web Start によって作成されたログを確認できます。これらのログは、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。
Web Start プログラムを終了します。
CD-ROM ドライブから Sun Java Enterprise System Accessory CD Volume 3 を取り出します。
この手順を実行するには、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。この手順は、Sun Cluster の初回のインストール時にデータサービスパッケージをインストールしなかった場合を想定しています。
Sun Cluster の初回のインストール時に Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite パッケージをインストールした場合は、「Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite の登録と構成」 に進んでください。
この作業は、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite データサービスを実行できるすべてのノードで行います。
CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM を挿入します。
オプションは指定せずに、scinstall ユーティリティーを実行します。
scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。
メニューオプション「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。
scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。
Sun Cluster Agents CD-ROM のパスを指定します。
ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。
インストールするデータサービスを指定します。
選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、この選択内容の確認が求められます。
scinstall ユーティリティーを終了します。
ドライブから CD を取り出します。