Sun Cluster Data Service for Samba ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for Samba のアップグレード

バグ修正の結果、Sun Cluster HA for Samba の構成が変更されています。Sun Cluster HA for Samba を実行している場合、Sun Cluster HA for Samba の次のコンポーネントのリソースを削除し再登録する必要があります。

ProcedureSun Cluster HA for Samba のアップグレード方法

削除および再登録する必要がある各 Samba リソースに対して、この作業を実行します。

手順
  1. リソース定義を保存します。


    # scrgadm -pvv -j resource > file1
    
  2. リソースを無効にします。


    # scswitch -n -j resource
    
  3. リソースを削除します。


    # scrgadm -r -j resource
    
  4. リソースを構成し、登録します。

    1. リソースの構成ファイルと登録ファイルが含まれるディレクトリに移動します。


      # cd /opt/SUNWscsmb/prefixutil
      
    2. リソースの構成ファイルを編集します。


      vi prefix_config
      
    3. リソースの構成ファイルを実行します。


      # ./prefix_register
      

    prefix は、次のように、ファイルの適用対象であるコンポーネントを意味します。

    • samba は Samba コンポーネントを意味します。

    • winbind は Winbind コンポーネントを意味します。

  5. リソース定義を保存します。


    # scrgadm -pvv -j resource > file2
    
  6. 更新した定義を、リソースを更新する前に保存した定義と比較します。

    これらの定義を比較することで、タイムアウトの値など、既存の拡張プロパティーが変更されたかどうかを判別することができます。


    # diff file1 file2
    
  7. リセットされたリソースのプロパティーを修正します。


    # scrgadm -c -j resource -x|y resource
    
  8. リソースをオンラインにします。


    # scswitch -e -j resource