ここでは、Sun Cluster HA for Samba 障害モニターのプローブアルゴリズムまたは機能について説明し、プローブの失敗に関連する条件、メッセージ、回復処理を示します。
障害モニターの概念については、『Sun Cluster 3.1 の概念』を参照してください。
Sun Cluster HA for Samba 障害モニターでは、リソースタイプ SUNW.gds と同じリソースプロパティーを使用します。使用するリソースプロパティーの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。
Samba の検証手順
Thorough_probe_interval の間、休止します。
smbclient を使用し、ユーザー <fmuser> として、Samba インスタンス障害モニター共有 (scmondir) に接続を試みます。これに失敗すると、検証により Samba リソースを再起動します。
smbclient は Samba サーバーの NetBIOS 名を使用して、NetBIOS 名のサーバーが動作するかどうかを確認します。これに失敗すると、検証により Samba リソースを再起動します。
すべての Samba プロセスが無効な場合は、pmf が検証に割り込んでただちに Samba リソースを再起動します。
Samba リソースが繰り返し再起動され、Retry_interval の Retry_count を使い果たすと、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。
Winbind の検証手順
Thorough_probe_interval の間、休止します。
getent passwd <ntuser> を使用して、定義された <ntuser> を取得します。これに失敗すると、検証により Winbind リソースを再起動します。
Winbind リソースが繰り返し再起動され、Retry_interval の Retry_count を使い果たすと、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。
nscd がオン (デフォルト) で、定義されている <ntuser> が nscd デーモンによってキャッシュされる場合は、Winbind 自体は動作していなくても、キャッシュからユーザーが削除されるまで、getent から成功の応答が戻ります。