Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite 障害モニターの理解

ここでは、Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite の障害モニターの検証アルゴリズムや機能について説明します。

障害モニターの概念については、『 Sun Cluster Concepts Guide』を参照してください。

リソースプロパティー

Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite 障害モニターは、リソースタイプ SUNW.gds と同じリソースプロパティーを使用します。使用するリソースプロパティーの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。

検証アルゴリズムと機能

• Concurrent Manager Server

  • Thorough_probe_interval の間、休止します。

  • 少なくとも 1 つの FND (Concurrent Manager) プロセスが CON_APPSUSER に対して動作しているかどうかをテストします。失敗した場合、Concurrent Manager Server リソースが再起動されます。

  • Oracle Database に接続できるかどうかをテストします。失敗した場合、Concurrent Manager Server リソースが再起動されます。

  • Concurrent Manager Server リソースが定義された時に、動作中の並行プロセスの数を、許可される並行プロセスの最大数のパーセンテージとして計算して、そのパーセンテージが CON_LIMIT よりも少ないかどうかをテストします。このパーセンテージが CON_LIMIT よりも少ない場合、Concurrent Manager Server リソースが再起動されます。

  • すべての Concurrent Manager Server プロセスが終了している場合は、pmf がプローブに割り込み、Concurrent Manager Server リソースがただちに再起動されます。

  • Concurrent Manager Server リソースが繰り返し再起動され、最終的に、 Retry_interval の Retry_count が 0 になると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。

• Forms Server

  • Thorough_probe_interval の間、休止します。

  • f60srvm プロセスが FRM_APPSUSER に対して動作しているかどうかをテストします。f60srvm が検出された場合は、f60webmx プロセスが動作しているかどうかをテストします。f60webmx が検出されなかった場合は、再テストを実行し、f60webmx がないことを再度確認します。これは、f60srvm が通常、f60webmx を再起動するからです。2 回連続してプローブした後、いずれのプローブにおいても f60webmx がまだ見つからない場合、または f60srvm が見つからない場合、Forms Server リソースが再起動されます。

  • Forms Server リソースが繰り返し再起動され、最終的に Retry_interval の Retry_count が 0 になると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。

• Report Server

  • Thorough_probe_interval の間、休止します。

  • rwmts60 プロセスが REP_APPSUSER に対して動作しているかどうかをテストします。失敗した場合、Forms Server リソースが再起動されます。

  • Report Server リソースが繰り返し再起動され、最終的に Retry_interval の Retry_count が 0 になると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。