Sun Cluster の高可用性環境によって、エンドユーザーに対して重要なアプリケーションの可用性が保証されます。システム管理者の業務は、Sun Cluster の安定した動作を保証することです。
管理作業を始める前に、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』と『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』に記載されている計画情報をよく理解しておいてください。Sun Cluster の管理は、次の作業ごとに各マニュアルにまとめられています。
定期的に (多くの場合は毎日) クラスタを管理および保守するための標準的な作業。これらの作業は、このマニュアルで説明されています。
インストール、構成、属性の変更などのデータサービス作業。これらの作業は、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』で説明されています。
記憶装置やネットワークハードウェアの追加や保守などのサービス作業。これらの作業は、『Sun Cluster 3.0-3.1 Hardware Administration Manual for Solaris OS』で説明されています。
ほとんどの場合、Sun Cluster の管理作業はクラスタの稼動中に実行できるため、ノードが 1 つの場合を除き、クラスタの稼動に影響はありません。クラスタ全体の停止を必要とする手順の場合は、システムへの影響がもっとも少ない勤務時間外に停止時間を予定してください。クラスタまたはクラスタノードを停止する予定があるときは、あらかじめユーザーに通知しておいてください。